168部分:第十三話 家へその二
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返答は素っ気無いものだった。気付いていない顔だった。
「それが何か」
「何かじゃなくて。物凄いね」
「はあ」
「気を使ってもらわなくていいよ」
陽太郎は月美の家と言葉にだ。完全に気圧されていた。そうして呆然としたまま彼女に言葉を返す。それだけしかできなかった。
「別にさ」
「じゃあ紅茶ですか?」
「あっ、うん」
陽太郎は紅茶でもコーヒーでもいける。しかしそれでも今はとても言えなかった。
「それじゃあそれでね」
「そうされますか」
「種類は何でもいいからさ」
「何でもですか」
「うん、何でもね」
こう話すのであった。
「何でもいいからさ」
「お任せさせてもらっていいのですね」
「うん、それでね」
「わかりました。じゃあお菓子は」
まだあるのだった。お茶だけではなかった。
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