暁 〜小説投稿サイト〜
空に星が輝く様に
168部分:第十三話 家へその二
[2/2]

[8]前話 [9] 最初 [2]次話
 返答は素っ気無いものだった。気付いていない顔だった。
「それが何か」
「何かじゃなくて。物凄いね」
「はあ」
「気を使ってもらわなくていいよ」
 陽太郎は月美の家と言葉にだ。完全に気圧されていた。そうして呆然としたまま彼女に言葉を返す。それだけしかできなかった。
「別にさ」
「じゃあ紅茶ですか?」
「あっ、うん」
 陽太郎は紅茶でもコーヒーでもいける。しかしそれでも今はとても言えなかった。
「それじゃあそれでね」
「そうされますか」
「種類は何でもいいからさ」
「何でもですか」
「うん、何でもね」
 こう話すのであった。
「何でもいいからさ」
「お任せさせてもらっていいのですね」
「うん、それでね」
「わかりました。じゃあお菓子は」
 まだあるのだった。お茶だけではなかった。

[8]前話 [9] 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ