ペルソナ3
2080話
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、そんな気がしないでもない。
いや、勿論俺がOGs世界の全てを知ってる訳ではない以上、こういう街並みはあってもおかしくはない。
おかしくはないのだが……そう、どこか空気が違うのだ。
そんな風に考えながら歩いていくと、やがて住宅街から抜け出し……
「え?」
ふと、何かの違和感に誘われるように空を……正確には太陽の方を見ようとした俺は、頭上にあった物を見て、自分でも理解出来る程に間の抜けた声を上げた。
当然だろう。本来なら空がある筈の場所……そこには、地面や建物が存在していたのだから。
上空に地面があるという違和感。
当然俺が立っている場所が地面ではないのも間違いはなく、つまりここは……地球ではない。
いや、もしくは地球とかとは全く違う、ファンタジー物の原作か?
取りあえず、ここがOGs世界ではないのは、これでほぼ確定したと言ってもいい。
……もしかしたら、OGs世界にもこういう天にも地上があるような世界とか、ひっそりとあった可能性はないでもないが……そう考えるのはちょっと難しいのは間違いない。
だが、だとすれば、何故念動力は俺をこの世界に来るようにと示した?
システムXNで未知の世界に向かうには座標の類が存在しないランダム要素、運不運の要素が強い。
しかし、俺はこの世界こそが念動力が俺を来させたかった場所だというのを半ば理解している。
何故ならこの世界にやって来るまでは激しく自己主張をしていた念動力が、今は非常に大人しくしているのだから。
「けど……ここ、本当にどこの世界だよ?」
周囲を見回しながら歩いていると、やがて人の数が多くなってくる。
どうやら住宅街を抜け、繁華街……というか、商店街と表現した方が正しいのか?
ともあれ、そんな店が幾つも並んでいる場所に到着したらしい。
新聞か何かを買おうと思っても、俺はこの世界の金を持っていない。
ペルソナ世界の時と同じく、不良か何かが絡んできてくれればある程度の金は入手出来るのだが。
それと、こちらもまたペルソナ世界の時と同様に、何とか戸籍を入手する方法を考えた方がいいかもしれない。
となると、桐条グループのような、強い力を持っている組織と接触するべきか。
そんな風に考えながら道を歩き、曲がり角を曲がると、不意に街頭TVが姿を現す。
『繰り返します。本日、ジオン軍は先日占領したオデッサに、大規模な資源採掘部隊を降下させました。司令官はマ・クベ中佐。これによりジオン軍は大量の資源を手に入れる事になり、連邦軍との戦争が長引く事が懸念されています』
『南極条約の調停直前にレビル中将が脱出した事が大きいですね。もしあのジオンに兵なしの演説がされていなければ、恐らく連邦軍はジオン公国に不利な条件での停戦条約を結ん
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