ペルソナ3
2080話
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」
「いや。だか……ゆかりは、間違いなく怒るぞ」
「だろうな」
ゆかりは昨夜の件で疲れきっていたので、魔法球で1時間休ませてから月光館学園に向かわせたが、昨日の今日だけに女子寮に戻ると言っていた。
つまり、ここにはいない。
戻ってきたら、恐らくゆかりには色々と言われる事になるだろうが……
「だから、ゆかりが何かを言ったら私が口添えしてやる。だから、必ず無事に戻ってきてくれ」
その言葉に返すように、俺は美鶴の唇を塞ぐ。
ちなみに当然ながら部屋の中にはシャドウミラーの幹部陣がおり、美鶴はキスをした後でそれに気が付いて顔を赤くし、アウルにからかわれてペルソナを召喚することになったが……それはそれ。これはこれといったところだろう。
「じゃあ、行ってくる」
そうして転移区画に向かえば、夕方にシャドウミラーの幹部陣全員での移動ということもあって、当然のように人の目を集めていた。
基本的にホワイトスターで働いている連中は、皆が自分の世界に日帰りで帰る事になっている。
つまり、仕事先から帰る者達が大勢、今は転移区画にいるのだ。
そんな者達の視線を向けられながら、俺はそれだけを言って転移の準備を行う。
俺達の様子から、俺がこれから未知の世界に転移するというのを理解しているのか、こちらに向けられる視線には様々な感情が込められていた。
まぁ、行ける世界が増えるというのは、異世界間貿易を行っている世界にとって利益に直結するからな。
各世界だけの代物とかは、まさに垂涎の的と言ってもいい。
『システムXN、起動。転移フィールド生成開始……転移フィールド生成完了。アクセル代表』
「ああ、構わない。やってくれ」
量産型Wにそう告げた、次の瞬間……
『転移』
そんな声が周囲に響き、俺は光の繭に包まれたまま、転移するのだった。
「誰にも見られていなかった、か」
転移が完了して周囲を見回すが、そこには誰の姿もない。
つまり、俺は予定通り無事に転移が完了した訳だ。
ホワイトスターだと夕方だったが、ここはまだ明るい。恐らく午前中くらいか?
取りあえずどこぞの建物の陰に転移出来たのは、俺としては嬉しい出来事だった。
俺が姿を現したのは、ビル……という訳ではなく、普通の民家といった建物の近くだ。
俺の外見は10代半ばのものになっていたが、それは別に構わない。それこそ、いつでも変身する事が可能なのだから。
さて、問題はここがどこの世界かだが……
OGs世界であるのなら、ニュースか何かをみれば一発で分かる。
それこそ、俺の知っている名前が色々と出て来てもおかしくはないのだから。
だが……何だか街並みが俺の知ってるOGs世界と随分違うような
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