猫娘と期末試験編
NO.057 期末試験 三回戦目
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ちていったのだが……。
「尾白君が俺が落ち切る前にゴールを通過するのは見えた。これで合格だろうか……?」
『パスッパスッ……』と足から煙を上げさせながらも飯田はそうごちる。
そして、
『飯田・尾白ペア、条件達成!』
と言うアナウンスが流れたために、
「よかった……」
「いや、よくねーから」
そこにパワーローダーが穴を掘り進んできて飯田の前へとやってきた。
「パワーローダー先生……」
「まぁこれで合格って言えば合格だが、自己犠牲も過ぎると悲惨だぜ? これが本番だったらお前ひとり穴の底で取り残されてるからな? くけけ……」
「はい。ですが突破口は出来たと思いますので今後もっとうまくできるように頑張りたいと思います」
「まぁ、自己分析もできてんならまぁいいけどよ……話は聞こえていたけど、お前尾白に相談せずに判断したろ? 今後はもっと二人で相談して決めるこったな」
「わかりました」
そんな感じでパワーローダーに地上まで案内されていって飯田もゴールを潜ると、
「飯田ー……もっと先に相談しといてくれよ?」
「すまない。現状はあれが最善手だと思ったんでね。今度からしっかりと相談をする事にする」
「頼むよマジで」
とにもかくにも二人もこれで合格であった。
それをモニターで見ていた一同はと言うと、
「飯田君のとっさの判断も良かったけど、下手したらゴールとは違う場所に尾白君は飛んでいたね……」
「ええ。ですが状況的にも結構切羽詰まっていましたからあれもあながち間違いではないと思いますわね」
「最適解は一つじゃないからね。今回はうまくいったが、もっとうまく行かせれるように努力が必要だね」
と、出久、八百万、リカバリーガールが話し合っている中で、
「八百万、次は俺達だ。そろそろ行くぞ……?」
「あ、分かりましたわ轟さん。では皆さん、行ってまいりますわ」
「行ってくる……」
四回戦は相澤との戦いである。
これに関しては八百万は多少の自信の無さから来る不安を感じながらも、
「(緑谷さんの事を考えれば、こんなところで挫けているわけにはいきませんわ!)」
と、すでにやる気を出している八百万であった。
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