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ロボスの娘で行ってみよう!
第62話 やぶ蛇
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しょう。その新長官が迎撃の任に就く。そうやって実力を見せる事をするでしょう」

「攻めない算段が一番良いのだがな」
「最高評議会の説得は難しいと」
「頭を掻いて酒飲んで寝たい気分ですよ」

「この時期の出兵自体に疑問があるのですよ」
「それは?」

「コーネフ大将、ホーランド大佐、サンフォード委員長、アップルトン中将、アル・サレム中将は道化の可能性がある訳です」
「何故その様な考えを?」

「今回の世論の出兵騒動は憂国騎士団が関与しています。ご存じのように憂国騎士団はトリューニヒト国防副委員長の私兵です。しかも現国防委員長とは仲が宜しくない状態です。作戦が成功するとして態々敵対者を選挙で安泰な状態にする事をしないはずです」

「けど、関係改善を求めているのかも知れないし。憂国騎士団が勝手にアジっている可能性もあるんじゃないかい?」

リーファは、ヤン先輩甘いな、まあ原作知識が無いから仕方ないけどと思う。

「いえ、イゼルローン要塞攻略で大敗を喫すれば、その作戦を押し付けた最高評議会に対して世論は許さないでしょう、そうなると辞表提出ですね。そうなると副委員長達が昇進です。又勝ってもサンフォードが次の評議会議長になり、ポストが空く訳です」

「なるほど、失敗しても、成功しても損がない訳か」
「恐らく数日後にトリューニヒトは『今回の出兵案に私は反対する』とコメントすると思いますよ」
「うむー」

「コーネフ大将、ホーランド大佐、アップルトン中将、アル・サレム中将は、それぞれ焦っているはずです。今回活躍したが昇進したのは他の提督ばかり、コーネフ大将は職責が臨時職ですからね」
「コーネフを代行にしたのは誤りだったわけだな」

「本部長だけのせいではありませんよ。あのヌボーとした顔の男が此処まで大それた事をするとは誰も思いませんから」

「そうすると、どうするかね?」
「勝てるようにするしか無いのでは?」
「いえ、ヤン先輩、此処は心を鬼にして遠征軍には損害を受けて貰うしかないですよ」
「おい、味方を見殺しにするのか?」

「今回の作戦事態が無理ゲーなんですよ。負けても勝っても駄目。だからレベロ、ホアン委員長に最高評議会議長と国防委員長の説得をして貰いましょう。そうして最低でも4人には評議会へ残って貰い、トリューニヒトの野望を挫いて貰います」

「しかし、アッテンボロー、軍人が政治に口を出すのは、余り良い考えじゃ無いけど」

「ヤン准将。このまま行けば、トリューニヒトが国防委員長に就くでしょう。そうなれば、自派の為に腐った連中が死肉に群がる蠅の様に軍に集って利権を漁り続けるでしょう。そうなれば、更に大量の犠牲が発生するのです。此処は政治的動きをしてでも何とかしないといけないのです」

「究極の
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