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悪霊退散
第一章
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きた、身体には蝶の羽根と花の萼に似た形の目を多く伸ばしておりそこから突出しているものの中には禍々しい鎌になっているものもある。
 その異形の霊が女性から出て来てだ、神父に言った。
「糞っ、鼠か」
「如何にも」
 神父はその悪霊、ありすを見据えて答えた。
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