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オーキド研究所にて
ヒカリ:「広い、、」
サトシ:「ここにはオーキド博士や
ケンジがいて、俺のポケモン達もいたんだ」
ヒカリ:「ご主人様のポケモン達、、」
サトシ:「子どもの頃、俺はずっと
ポケモンマスターになるのが夢で、
色んな場所を旅していた、、。
ピカチュウって言う相棒と一緒に、、、。
ヒカリと出会ったのも、その旅の途中だった」
ヒカリ:「私とご主人様が、、」
サトシ:「ヒカリは
ポケモンコーディネーターを目指して
いたんだぜ?一緒に旅をしていた頃は、
お互いに練習したり助け合ったりしながら
それぞれの目標に向かって歩んでた。
同じ飯を食って、色んな話をして、、。
良くケンカしながら、2人で夢を語った」
ヒカリ:「、、、」
今のヒカリにとって、その話は
見に覚えのない事であり、聞く内容の全てが
まるでお伽話のように感じていた。
それでもヒカリは、話を続けるサトシの横で
真剣に聞いていた。
サトシ:「世界の危機を救う事だって
何度もあったんだぜ?付け足すと、
俺達は世界の裏側にだって行ったんだ」
ヒカリ:「本当に?
、、本当に私とご主人様が、そんな事を、、」
サトシ:「あぁ!俺達の旅は、夢と同じくらい
大きなものだった!どんな困難にでも
諦めず立ち向かって行けた。
俺たちは1人じゃなかったから、、」
嘘のような真実の話。
楽しそうに話すサトシの横顔を見つめ、
ヒカリの胸は次第に熱くなった。
ヒカリ:「、、どんな顔してました?」
サトシ:「えっ?何だよヒカリ。
やっと普通に話せたと思ったら
急に改まって、、」
ヒカリ:「ご主人様と旅をしていた時の私、
どんな顔をしてました?」
サトシ:「どんな顔、、か。そうだな、、」
ヒカリ:「、、、」
サトシ:「笑っていたさ」
ヒカリ:「!!」
目を閉じてそっと微笑むサトシ。
その様子を見たヒカリは
記憶を失っているにもからず、
心の中にどこか懐かしく温かいものを感じた。
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