第46話
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を支える未来があったのではないかとも思っているよ。」
「まあ、少なくてもアルバレア公爵家の当主がルーファス・アルバレアだったら幾らアルフィン夫人が他国領にいるからとはいえ、他国領―――それもメンフィル帝国の領土を猟兵達に襲わせるようなおバカな事はしなかったでしょうから”七日戦役”も起こらなかったでしょうねぇ。」
「………………」
「アルフィン………」
残念そうな表情を浮かべたレーグニッツ知事の話に続くように答えたレンの推測を聞いて辛そうな表情で顔を俯かせているアルフィンに気づいたリィンは心配そうな表情でアルフィンを見つめた。
「ルーファス・アルバレア………エレボニアの貴族達を導く未来のリーダーとして社交界で有名だった”四大名門”の”アルバレア公爵家”の長男で、貴族連合軍の”総参謀”として貴族連合軍の采配をしていた人物ですね………(そう言えばルーファス卿を”七日戦役”で討った人物は確か……)」
「ちなみにルーファス・アルバレアは”七日戦役”の際、リィン教官に討ち取られて”七日戦役”を終わらせる為に必要となったリィン教官の”手柄”の一つになったとの事です。」
「ア、アルティナさん。」
「ええっ!?きょ、教官がそのルーファスって人を”七日戦役”で……!?」
クルトは静かな表情で呟いた後リィンに視線を向け、アルティナの答えを聞いたセレーネは冷や汗をかき、ユウナは驚きの声を上げてリィンを見つめた。
「………………」
「リィン教官………」
「えっと……ちょっと気になっていたんだけど……エレボニア帝国は”自治州”だったクロスベル帝国が独立した事や”資産凍結”……?だったかしら。それらの件で、クロスベル帝国との仲があまりよくない話はお義父さんやユウナ達から聞いていたけど……エレボニアの政府の人達でもかなり偉い立場のレーグニッツ知事はクロスベル帝国と仲良くしたいと思っているのかしら?」
「へえ?」
「ゲ、ゲルドさん!?」
「さすがにその質問を知事閣下にするのは不味いのでは?」
目を伏せて黙り込んでいるリィンをティータが辛そうな表情で見つめている中再び暗くなりかけた空気を変える為にレーグニッツ知事に質問をしたゲルドの質問を聞いたレンは興味ありげな表情をし、セレーネは慌て、アルティナはジト目で指摘した。
「ハハ、まあエレボニアとクロスベルの関係と私の立場を考えれば、そのような疑問を抱く人達がいてもおかしくないだろうね。――――私自身は”敵対”ではなく”友好”な関係を結ぶべきだと思っている。確かに2年前の資産凍結の件も含めてクロスベルに対して思う所が無いと言えば嘘になるが、今のエレボニアはかつてゼムリア大陸の大国の一つとしてその名を轟かせていた頃とは違う。”ハーメルの惨劇
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