第46話
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グニッツ知事へ問いかけるアルフィンの様子をリィンは心配そうな表情で見つめ
「……正直な所、私も最近のエレボニア帝国政府の――――宰相閣下の方針には疑問を抱いております。エレボニアにも多くの信者が存在し、有事の際は心強い協力者になりうるであろう”七耀教会”との関係を悪化させる事もそうですが、”西ゼムリア同盟”を調印した矢先に軍拡をし続ければ、各国のエレボニアに対する信頼がいつまで経っても回復せず、結果エレボニアが孤立してしまい、万が一またエレボニアに有事が起こればどの勢力も手を差し伸べてくれず、最悪エレボニアが滅亡してしまうリスクが発生し続けている事は宰相閣下も気づいているでしょうに……………」
「――――その件も含めて色々あるのでしょう。オズボーン宰相の描こうとしている絵によればね。」
複雑そうな表情で語ったレーグニッツ知事に続くように答えたイリーナ会長の推測を聞いたリィン達は血相を変え
「……………………」
レーグニッツ知事は複雑そうな表情で黙ってイリーナ会長に視線を向けた。
「私にしても、レーグニッツ閣下にしてもそれぞれ理由があってクロスベルを訪問した。でも、本来交流会とは関係なく、別々のタイミングで来る予定だったの。恐らく、エレボニアの両殿下や他のVIP達も同じでしょうね。」
「それって………」
「……カレイジャスとパンダグリュエルでの来訪も含めて、全てそれぞれの帝国政府の意向ですか。」
「そして、自分達第U分校の演習地がクロスベルになったことも………」
「―――あの列車砲がこのタイミングでクロスベルに姿を現した事もですか?」
イリーナ会長の話を聞いた生徒達がそれぞれ考え込んでいる中リィンはある事をイリーナ会長に訊ねた。
「あ……!」
「ああ、貴方達も見たようね?――――新型の”ドラグノフ級列車砲”を。あれの旧カルバード方面の配備を見届けることが、私のクロスベル入りの主要目的の一つになるわね。」
「ド、ドラグノフ級……」
「っ………どうしてそんな……」
「ユウナ……」
イリーナ会長の話を聞いたティータが不安そうな表情をしている中表情を厳しくしているユウナをゲルドは心配そうな表情で見つめた。
「………イリーナ会長。差し支えなければ教えてください。あれは一体どういうものなのかを。」
「リィン様……」
「いいでしょう―――現時点で公表できる範囲でよければだけど。ドラグノフ級、新型列車砲――――かつてガレリア要塞に配備されていた列車砲の正式な後継機になるわ。詳しい性能は伏せるけど、従来型に匹敵する火力を保持したまま移動性が圧倒的に向上――――迂回路線も使えば、主要鉄道路線で運用することも可能になっているわ。……もちろん”大陸横断鉄道
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