第46話
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セレーネの問いかけに答えたレーグニッツ知事がリィン達にソファーに座るように促すとイリーナ会長がシャロンに指示をし、リィン達はソファーに座って話を聞き始めた。
「――――RF(ラインフォルトグループ)に対しての価格交渉、ですか?」
レーグニッツ知事の事情を聞いたリィンは不思議そうな表情をし
「ああ……君も知っての通り、1年半前の”七日戦役”でRF(ラインフォルトグループ)本社があるルーレ市を含めたRF(ラインフォルトグループ)の工場がある領土は全てメンフィル帝国に譲渡、そしてその譲渡された領土がクロスベルに譲渡された事でかつてエレボニア帝国が鉄鋼メーカーとして最も頼っていたRF(ラインフォルトグループ)がクロスベルの所属になった事で、様々な弊害が出てきてね……今回の価格交渉はその弊害の一つであるRF(ラインフォルトグループ)が販売している商品の値上げを少しでも抑えてもらう為の交渉さ。」
「どうしてイリーナさんの会社の所属の国が変わったら、イリーナさんの会社が出している商品の値段が上がるの……?」
「………基本企業は自分達が根を下ろしている”国”で商品を販売するから、根を下ろす”国”に対しても色々と便宜を図ってもらう為にその国の政府や皇家との取引では様々な便宜を図るんだ……例えば政府の人達がその企業の商品を纏め買いをする代わりに、その企業はその商品の値段を割引すると言ったような事をね。」
「そして現在RF(ラインフォルトグループ)の”所属国”は”クロスベル帝国”ですから、”外国であるエレボニア帝国”に対して便宜を図る必要はありませんから、エレボニア帝国の関係者―――特に政府や皇家の関係者がRFと取引をする際は、”RFの所属国がエレボニア帝国だった時”よりも商品の値段が上がってしまうんです。」
「……まあ、所属国より外国を優先したら、それこそ所属国に”色々と疑われる事”も考えられますから、所属国がクロスベル帝国になったRFのエレボニア帝国に対しての対応は当然の流れかと。」
「……………………」
レーグニッツ知事の話を聞いて疑問を抱いたゲルドに説明をしたクルトとエリゼ、アルティナの話を聞いていたアルフィンは複雑そうな表情をし
「クスクス、正確に言えばRFの所属国がクロスベルになった事でヴァイスお兄さん達の意向によって、RFはエレボニア帝国に対して戦車や機甲兵と言った”兵器”の値段を暴利のような値段にしたから、その値段を少しでも下げて欲しい為にレーグニッツ知事はイリーナ会長と交渉しているのでしょう?」
「ハハ………やはりレン皇女殿下はお気づきになられていましたか。」
意味ありげな笑みを浮かべたレンの問いかけにレーグニッツ知事は苦笑しながら答えた。
「エ、エレボニア帝
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