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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epica16-A犯罪者狩り〜Thunder vs Freeze〜
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に身を置いている者の大半が再犯となる。管理局法には極刑というものがない。捕まっても生きて外界に出られると判っているからまた罪を犯す。だから我々は、そういった犯罪者に示しているのだ。罪を犯せば、相応の罰が下される、と。これくらいの事をしなければ、害獣どもは学習しない。そして必ず恐れるだろう、罪を犯す事を。犯せば最後の大隊が、その命を狩りに来ると」
仮面持ちがそこまで語った直後、3階部分のすべての窓から爆炎が噴き上がった。
「え・・・? なっ、アリシア!?」
「これからも我われ最後の大隊は、犯罪者に死を与えていく」
――トランスファーゲート――
「しまっ――待て!」
――リングバインド――
マーケットビルから仮面持ちへ視線を戻したところで、彼女の足元に歪みが発生していたのに気付いて、逃がさないためにバインドを発動した。でも拘束するより早く仮面持ちは歪みの中へと消えていってしまった。
「くぅ・・・! アリシア、応えて! アリシア! こちらハラオウン執務官! 応答願います!」
仮面持ちの逃亡を許したことに対しての自責の念は、今は後回しだ。ビル内に居るはずのアリシアや他の陸士隊へと通信を繋げる。最初はノイズばかりだったけど、『フェイト! 屋内の陸士隊は全員無事だよ!』って応答があった。
「良かった・・・」
ブラックマーケット一斉摘発作戦は、最後の大隊による奇襲で失敗。マーケット関係者および客、死体の身元を確認できたのは48名。実際の死者は身元不明でプラス数十名かと思われる。管理局側の死者は0で、重軽傷者が19名だった。地上部隊の応援を呼んで、事後調査を行う中・・・
「フェイト。ちょっといい?」
「どうしたの、アリシア?」
アリシアに呼ばれてたから側に寄ると、「ちょっとこれ観て」って小さなモニターを出して、ある映像を流した。それはこのビルでの戦闘で、アリシアが他の陸士隊員と一緒に仮面持ち3人を撃破したものだ。
「すごいね、アリシア」
「そんな事ないよ。そんなに強くなかったもん。・・・問題はこの後」
バインドや手錠で拘束し終えた仮面持ち3人の仮面を外し、さらに目出し帽も脱がせた。うち2人は女性で、もう1人は男性なんだけど、「あれ・・・?」って私は首を傾げた。どこかで見覚えのある顔のような・・・。
「・・・あ・・・ああ・・・あああ! そんな、まさか・・・!」
「そう。ミッドチルダ地上本部捜査部・捜査一課、バイロン・ロゴ係長だよ、どう見ても」
プライソン戦役時、“レリック”捜査を円滑に行うための合同捜査会議の際にお会いしたことがあった。というか、「これってかなりまずい事じゃ・・・」って頭を抱える。現役の管理局員が、最後の大隊の一員として殺人を犯した。ただでさ
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