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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epica16-A犯罪者狩り〜Thunder vs Freeze〜
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ごい速さで悪路を駆け抜けてる。ガタンガタン揺れられること数十分、車列の速度が落ち始める。監視の目は潰したと入っても、十数台っていう大所帯の駆動音はどうしても響いてしまう。静寂に満ちた廃棄都市区画ならなおさらだ。
「では、予定通りマーケットが行われている施設直近まで、防護服および各種魔法を使用しないまま接近します」
「各班、突入時刻1500時までに指定のルートを進み、指定場所にて待機せよ」
というわけで私たちは車から降りて、4人1組の班に分かれる。そして事前に決めたルートを、防護服に変身しないままで駆け抜ける。いくら監視がないとはいってもちょっと恐ろしい。万が一にも魔法・物理問わずに攻撃されたら、当たり所によっちゃ死ぬこともある状況だし。
(でもこれくらいの死地、乗り越えられなきゃ執務官仕事はやっちゃいられない・・・!)
隣を走るフェイトの表情にも緊張の色が見える。今回の摘発で、今後の質量兵器による事件の有無が関わってくる。そう思うと本当に緊張してくるよね。
「止まってください。見回りがいるそうです」
フェイトが小声で私、それに陸士隊員2人にそう伝えた。監視を潰したとはいえ見回りまで潰したわけじゃなく、武装した男たちが2人1組で施設の周囲を見て回ってる(って以前からの捜査で判明済み)。今のところ視界には居ないけど、居るってことを知らせる合図があった。敵の監視役の代わりに区画内の高いところに陣取る複数の隊員たちが、鏡による光の反射で教えてくれてる。
(原始的だけど、念話による生まれた魔力すらも探知されるかもしれないって話だからな〜・・・)
魔法文化が強い管理世界の現状、日本で使ってた携帯電話みたいな電波による通信手段なんて無いし。どうしてもこんな手段を採らざるを得なくなる。まずフェイトと頷き合い、次に後ろを付いてくる陸士隊員2人と頷き合って、いつ崩れるとも判らない廃墟ビルの中に入って見回りをやり過ごす。そのまま見回りの目を掻い潜りながら、道や廃墟を抜けて目的の施設前まで行く。
「アレだね・・・」
サッカーのフィールドの大体3倍くらいの大きさを誇る、地下2階・地上3階の5階建てのビル。地下に商品が溜め込まれていて、地上の階で売買するとのこと。建物を視認できたことで、あとはココ、指定場所で突入時間まで待機すればいいだけ。
「時間まで残り5分・・・」
フェイトが時刻を確認していたところで、「あの、見回りの動きが・・・!」って陸士隊員さんが、壁に開いた穴から外を指差した。私も覗き込むように外を見ると、見回りをしていた連中が大慌てでビルへ入って行く。直後、ドォーン!と轟音と一緒にビルの2階部分から「砲線!?」が3発と上がった。
「いったい何が・・・!?」
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