七匹め
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「よい。それでよい」
じゃが、とタマモは続けた。
「今のシラヌイは危うい。若い正義感と子供の好奇心と大人顔負けの知識を持っておる。
落ち着くまではあまり眼を離せんのぅ…」
そこでアルフレッドが案を出した。
「ならば毎日この城に連れてくればいいではないか。そして先のメイドをつければよい」
「「…………」」
「ダメか?いい案だとおもったんだがなぁ…」
「まぁ…やってみるかの…」
「そうですね…」
「そもそも私が聞いてよかったのかタマモ?」
「うん?面白いから良いはないか?
のぅ?アルフレッド?」
タマモはあっけらかんと言った。
「変わらんなぁ、タマモは」
「抜かせ。建国の時から儂は変わっておらぬわ」
「そうですねぇ…お母様は昔からこうですからねぇ…」
「俺18代国王だからな?お前らの言う『昔』って百年単位だからな?」
「アル坊。口調崩れておるぞ」
「おっと…」
「確かに、私もブライも長命種ですからねぇ〜。あと千年は生きますし、シラヌイはもっと生きるでしょうねぇ〜」
アルフレッドが、しみじみと呟いた。
「九尾の娘に家出したハイエルフか…。
さらにその息子…この国は当分…私の四代先までは安泰だな…」
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