第三部 ZODIAC CRUSADERS
CHAPTER#54
FAREWELL CAUSATION]W〜Ragnar?k Bastard〜
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シアスの全身から噴き疾る
炎熱、灼熱、閃熱をも超えた【核熱】
先の戦い、猛禽の瞳を持つスタンド使い、
ジョンガリ・Aが秘匿していた最終兵器。
世界の形容すら変えかねない禁断の火が中枢を
マルコシアスは“呑み込んだ”
俗に“デーモン・コア”と呼ばれる、
文字通り悪魔をも焼き尽くす濃縮ウランと重水素の起爆中枢である。
スタンド使いやフレイムヘイズなら内部被爆を引き起こし
死に至るだけであろう。
しかし“彼” は本来「実体」を持たない観念、
有り体に云えばエネルギーの塊でしかない
“紅世の徒”である。
故にその核反応に於ける莫大な熱量を喰らい尽くせる
『器』さえ在れば、そのエネルギーを制御出来る能力さえあれば、
ソラトの“吸 血 鬼を遥かに上回る
爆轟的な身体増強力を獲得するコトも可能となるのだ。
紅世最強の王と呼ばれる“天壌の劫火” アラストール、
だが純粋な戦闘殺傷力ならソレを上回ると怖れられたのが
“蹂躙の爪牙” マルコシアス。
戦闘のみに特化、否、“戦闘のコトしか考えない”
狂獰さがその本質だった。
『GUOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOO
GAHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHH
――――――――――――――――――――!!!!!!!!!!!!!!!』
美女の口唇から発せられたとは想えない、
焼け疾る咆吼が大気を鳴動させた。
怯む所か捕食するかのように睨みつける一人の女に
己の存在が解っているのかと硬直する三重の巨兵と
真王の、笑み。
『仔狗――!』
双方に何らかの因縁があるのか?
響いた囁きに犬歯を軋らせるマルコシアスに
撫でてやろうか? と殺到する黒刃の嵐。
『シャラクセエエエエエエエエエエエエェェェェェェェェェェェェェェ
――――――――――――――――――――!!!!!!!!!!!!!』
乱撃ではなく蒼炎を宿した爪撃たった一発で、
戯れとはいえ真王の横撃を弾き返した。
グァシィッッ!!
流石に上手く進み過ぎていたのだろうか、
熱に浮かされるマルコシアスは無論、
極限以上に神経を張り詰めさせていた花京院とヴィルヘルミナにも
その「下」から伸びてきた手には気づかなかった。
『テメッ!』
土の巨腕、首無し胴体となり超重の均衡が崩れたため
片膝をついていた巨人がそのままの体勢でパワー解放のため中空で停止する
マルコシアスの躰を掴んだのだ。
通常なら掠りもしないスピードと単純動作、
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