猫娘と期末試験編
NO.056 期末試験 考察と二回戦目
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》による中距離攻撃、同じく蛙吹の舌による同様の攻撃で容易く形を崩していっている為に力も分散されている事が伺える。
「だけど、二人の課題ってなんなんですか……? 特にエクトプラズム先生の個性は天敵とは思えないんですけど……」
「普通はそう思うだろう? だけどね、常闇の強みは間合いに入らせないのがいいところだけど、逆に言ってしまえば間合いに入りさえしてしまえば途端に脆くなる」
「あー! だからそのためのエクトプラズム先生の個性なんですね!?」
お茶子が分かったように叫ぶ。
そう、黒影にも捕捉できる数には限界がある。
それゆえに多人数で攻めれば途端に弱さが露呈してしまうのだ。
「その通りさ。そして蛙吹梅雨だけど、彼女に関しては課題らしい課題はない優秀な生徒だよ。だから彼女の従来持っている冷静さでどこまで常闇の弱点を埋めるためのサポートができるかが今回の目的って言えば目的だね。彼女はいいと思うよ。きっと将来は精神的支柱になりえる子だね」
リカバリーガールからそう絶賛される蛙吹。
それを聞いて一同も思う。
特に出久と峰田の二人はUSJで実感していた。
いつも、ここぞという時に蛙吹の冷静な判断で助けられてきたと……。
「梅雨ちゃん、とっても周りを視野広く見れるもんね」
「うん。そこはウチも同意かな? 蛙吹にはいつも助けられているからね」
「そだねー」
みんながモニター室で話し合う中で、モニターの向こうの二人はなんとかエクトプラズムの攻撃を凌ぎながらもゴールへと向かっていく。
ゴール前にはおそらく本人であろうエクトプラズムが待ち構えていた。
エクトプラズムは二人がここまで凌げた事に関して褒めるような物言いをしながらも、
「ナラ……コレナラドウダ?」
突如としてとても巨大なエクトプラズムの顔が出現して二人は抵抗も出来ずに飲み込まれてしまった。
そして表面に二人は捕らわれるように浮かび上がる。
「うえっ!? 分身ってあんな事も出来るの!?」
芦戸が思わずと言った感じで口に手を添えながら叫んでいた。
このままだと時間一杯まで捕まったまま終わってしまうだろう。
常闇が黒影をなんとか飛ばす事をしてゴールを潜ろうとさせているが、さすがのプロでもあるエクトプラズムの前には黒影も何度も弾かれてしまう。
万事休すかと思われたが、
「あ、あれ!? いつの間にかエクトプラズム先生の腕にカフスが巻かれている!?」
「あれって……どう言う事?」
「あれは、蛙吹の個性だね。ちょっと時間を巻き戻して映像を二人に焦点を当てて見てみると分かるけど、蛙吹はエクトプラズムに捕まる前に咄嗟にカフスを飲み込んでいた。そして、エクトプラズムに気づかせないよう
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