暁 〜小説投稿サイト〜
とある3年4組の卑怯者
154 雪辱(リベンジ)
[3/3]

[8]前話 [9] 最初 [1]後書き [2]次話
木は銀賞とはいえ黄花の演技は最初から金賞者顔負けだなと思った。
(よし、見せるわ!!)
 黄花はストロークし、第一の技、両回転のトリプルルッツを試みた。先ずは反時計回りに、次に時計回りのトリプルルッツだった。そして第二の技。キャメルスピンからレイバックスピン、そしてそこから直ぐ様行うトリプルトウループ。リハーサルではトウループがシングルになるという失敗を犯したが、今度は上手く行ってくれと黄花は己に願った。キャメル・レイバックのコンビネーションスピンは成功した。問題のトウループ・・・。決まった。黄花はトリプルトウループを成功させたのだ。
(黄花さん、凄い・・・。リハーサルよりも綺麗に決まってる・・・)
 美葡はそう感じていた。黄花の演技は続く。三回転ループにフライングアップライトスピン。そしてスパイラルシークエンスをして第三の技・ステップシークエンスからのトリプルアクセルに挑戦した。最初から最後まで綺麗に決まった。黄花の演技が終了した。何のミスもなくやり遂げて黄花はホッと一息ついた。リンクから引き上げ点数発表を待った。得点が出た。東北大会の銀賞者を大きく超える141.48。黄花は両手を口に当てて喜んだ。あっぱれだと思う美匍。なかなか凄い実力だと感じる古宮。敵意剥き出しの進藤。そしてそれでも冷静にいる有子。
(あの黄花さんって子凄いね・・・。でも、その分私ももっと燃え?わ!!)
 有子は大会が面白くなったと感じるのだった。
[8]前話 [9] 最初 [1]後書き [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ