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繰リ返ス世界デ最高ノ結末ヲ
02.生前手記
生前手記‐水城涙‐
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幹部補佐になってから、毎日がとても充実してる
彼奴は時間があれば本屋に連れて行ってくれたり、能力を鍛えてくれた。
外での任務では自分の事を気にせず俺を守ってくれた
だが、ずっと守られてばかりでは駄目だと思った
だが、いくら危ない仕事であっても、彼奴は必ずこの執務室に帰って来てくれた
たまに大怪我をした時に治療するのも、段々俺の役目となってきているが
彼奴の躰に触れるのは何時になっても慣れないな

8月23日
今日、新人達の最後の特訓に行ってやった
長かったようで短かったその期間、新人達がどう思っているのかは分からない。
彼奴のせいで俺はその期間をやっていないからな。この期間は全て彼奴の元で訓練していたから。
結局残ったのは始めの半分以下だけらしい
沢山辛い特訓を積み重ねてきて、これでやっと実戦に出られる時の新人の喜びはどんなものなのだろうか。
それから、特訓を終えて廊下を歩いていた俺は、貴女を見つけた
前回の任務で、敵組織に追われていた貴女とその弟を助けた事を覚えている
彼奴に貴女の事を相談して、そしたら彼奴が貴女をこの組織に入れた事も覚えている
ずっとあの時から心配だった
一度体術の訓練に行ったときに貴女を見つけた時、話しかけてみようかと思った
だけど、立場的にそれは出来なかった
だが、ここなら。今人が居ないここならいいよな?

9月1日
今日は朝に、新人達の所属が発表された
本当はもう少し早く決めなければならなかったらしいけど、色々忙しかったらしい。彼奴が言っていた
貴女は、俺と同じ所属だった
詳しくはが彼奴のところだが、貴女はそこに所属することになれた
頭が飛びそうで、もう言葉にならなかった
だからなのだろう。
今日の任務、俺は傷を負って帰ってきた
すぐに医務室に運ばれていく
この位で死ぬ訳がない。それに、もし死んでもどうせ彼奴が何とかしてしまう
だけど、貴女に心配をかけているのだろうな

9月15日
今日、貴女が来てから初めて任務に行った
俺は15分前に一人で行った
朝から貴女を見られるなんて、こんな幸せがあっていいのかな、と思った
「よろしく、宙
怖いと思うが、何かあったらすぐ俺を呼べよ」
そして貴女は今日初めて自分の手で人を殺した
泣いている貴女が部屋に来た
俺は頭を撫でてやった
あの時彼奴がしてくれたように
もしかして、彼奴は俺のこれからを予見でもして、俺がそれに対応できるようにでもしていたのか?

6月9日
今日、貴女は4回目の実戦任務へ行った
貴女は2、3回目の任務の実績を考慮されて、最下級構成員でなくなって、貴女にも部下ができた
そんな不安でいっぱいの部下達に、俺は励ましの言葉をかけていた
全て、全て彼奴の真似だった。
任務は、成功し
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