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繰リ返ス世界デ最高ノ結末ヲ
02.生前手記
生前手記‐七星宙‐
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って
おまけに肩まで叩いてもらっちゃった
何が起こったかわからなくて、何も言えなかった
絶対印象悪く残ってしまったと思う
貴方は何の気もなく私に声をかけてくれたのかもしれないけど
私はそれだけで
貴方が私に何かをしてくれる事だけで
それだけでとっても幸せ

9月1日
今日は朝に、所属が発表された
本当はもう少し早く決めなければならなかったらしいけど、色々忙しかったらしい
私、貴方と同じ所属になれたよ
詳しくは貴方が所属している、黒華幹部のところだけど、私はそこに所属することになれた
頭が飛びそうで、もう言葉にならなかった
その後書類整理をした
資料保管室の資料を1から取り出してしまい直すだけの仕事だったけど、結局半日以上かかってしまった
貴方は今日、どうやら危険な任務に向かっていたらしく、
傷を負って帰ってきたみたいだった
すぐに医務室に運ばれていく貴方がとても心配で、
この位で死ぬ訳がないけど、
それでも、胸が締めつけられる思いをしてた
私がもっと強かったら、
私が治癒効果の能力を持っていたら、
貴方を助けられるかもしれないのに
無力な自分に、また胸が締めつけられた
夜、医務室にお見舞いに行った
貴方は大きいベッドに点滴が繋がれたまま寝ていた
綺麗な顔にも少し傷が付いていて、包帯から血が滲んでいる箇所もあった
貴方のこんな姿を、
その苦しみから今すぐ助けてあげたかった

9月15日
【初任務】
今日、貴方と同じ隊になって初めて任務に行った
20分前から、貴方が来るのをずっと駐車場で待機
貴方は、15分前に一人で来た
朝から貴方を見られるなんて、こんな幸せがあっていいのかな、と思った
「よろしく、宙
怖いと思うが、何かあったらすぐ俺を呼べよ」
なんて来て早々言うものだから、もう何て言ったらいいかわからなくなって焦っていたら、貴方はニコニコと笑った
貴方の素敵な笑顔につられて、私も笑ってしまった
そして私は今日初めて自分の手で人を殺した
ここにいる限り、いつかはしなくてはならない事だとわかっていたけど、いざ殺してみたら
どうしようもなく怖くなってしまって
罪悪感というか、何と言ったらいいか
もうどうにもできそうにない位辛くて、一番疲れている貴方の部屋へ行ったら
貴方はやっぱり、私に優しくしてくれて、頭を撫でてくれた
そんな貴方に甘えて、ずっと泣いた
貴方は、こんな思いをずっとしてきたのかな

6月9日
【4回目の任務】
今日は、4回目の実戦任務へ行った
今もまだ人を殺める事には慣れないけど、段々罪悪感というものが薄れてきているような気がする
人を殺すのに、躊躇いがなくなった
私は2、3回目の任務の実績を考慮されて、最下級構成員でなくなって、私にも部下
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