ペルソナ3
2077話
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「見た目は、そう変わらないんだな」
魔法区画にある魔法球……それも技術班が本拠地としている魔法球の中で、俺は目の前にある機体を見て、そう呟く。
そこにある機体は、どこかSEED世界のジンを思わせるような姿をしている……が、その能力は比べものにならない。
「そうね。取りあえずテストという事で色々と弄ってみたけど……外見的には前とそう変わらないと思うわ。PS装甲の色も調整して、オフの時も機動しても黒になるようにしてあるし」
「……まぁ、そう出来るのなら、別にいいよな」
「一応言っておくけど、これも新技術よ? 以前まではなかった技術だもの。マリューがPS装甲の技術を研究して、その結果出来るようになったんだから」
PS装甲の大きな欠点の1つに、PS装甲がダウンしていると機体色が灰色になって、それが敵に丸分かりだというのがあった。
勿論シャドウミラーの機体となれば大抵はブラックホールエンジンで動いているので、基本的にエネルギー切れでPS装甲がダウンするという事はない。
だが何らかの理由で動力炉にダメージを受けたりすれば、PS装甲がダウンするという可能性も否定出来ないし、機体が起動しているのかどうかも分かりやすい。
そんな、ある意味で致命的な弱点をマリューがそのまま放っておく筈もなく、その結果が現在俺の前にある、PS装甲が起動していなくても機体色は黒いままのミロンガ改だった。
「説明を頼む」
そんな俺の言葉に、レモンは嬉しそうに笑みを浮かべて口を開く。
「任せておいて。まず今回の改修の最大の特徴は、言うまでもなくガンダニュウム合金を使ったPS装甲よ。従来、PS装甲の機体はどうしても重かったんだけど、それをガンダニュウム合金とブラックホールエンジンによるグラビコン・システムによって、重量は改修前よりも軽くなっているわ」
「機動性と運動性に特化したミロンガ改にとっては、十分な恩恵だな」
「そうね。ブラックホールエンジンも以前の物より性能が上がっているから、グラビコン・システムの効果も当然上がっているわ。同時に、ニーズヘッグや他の機体でも使う予定になっているグラビコン・システムによって、近接攻撃をする時の威力も増してるわね」
ニーズヘッグの場合を含めて、基本的にシャドウミラーの機体で近接攻撃をする時はビームサーベルとかだから、重い一撃よりも素早い一撃の方が効果的なのは間違いない。
間違いないんだが……全てにおいてそれが当て嵌まるかと言われれば、答えは否だ。
特にシャドウは格闘戦を行ったりもするので、その辺りはかなり重要だろう。
TC-OSを含めて諸々の調整が必要になりそうだが、その辺は技術班に任せておけば特に問題はない筈だ。
「それとガンダニュウム合金を使っている以上、PS装甲になって
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