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人徳?いいえモフ徳です。
五匹め
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球水晶を掲げた。

「魔法ってすごいなぁ…」

「それ、もしかしてガラスですか?」

ルルが真球を指差して言った。

「ガラス?いいや、ガラスじゃないよ。
これは水晶。さっきの砂利からつくったんだ!」

シラヌイが褒めて褒めて!と水晶をルルに見せた。

「水晶…って宝石!?」

「そう!宝石!砂利から宝石が創れちゃうんだ!皆には内緒だよ!」

「はぁ〜…キレイですねぇ…」

「よかったらルルさんにあげるよ!」

「へ?」

「掃除手伝って貰ったお礼だよ」

「も、貰えないよ!」

「いいよ。どうせタダだし」

ルルがシラヌイに水晶を返そうとすると、シラヌイがそれを止めた。

「いいって」

「でも…いくらタダでもシラヌイ君は疲れてますし…」

「だから掃除のお礼だよ。僕一人だったら、この水晶を創るより疲れてただろうからね」

「………なら…貰っておきます」

「うん!」

シラヌイのニコッとした笑みに、ルルは顔を赤く染めた。

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