第一章 護れなかった少年
第三十一話 悪夢の始まり
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が 10分間探しに行こう。もし 10分間一人でも逃げ切れた場合は君たちの勝ちだ。だがもし、俺達が君たちを全員捕まえたら ......その時は分かるな ?」
鋭い眼光と共に次の言葉が継げられる。
「ああ、そうだ。もし、君たちが範囲から出たり、転移結晶を使った場合 ......全力で君たちや、ソラを殺す」
そう告げられた瞬間に濃密な殺気のようなものを感じ、身体がブルリと震える。それを見た Pohが少し笑いながら続きを告げる。
「ただ、君たちがもし俺達から 10分間逃げ切り、俺達に勝ったとき ......その時は景品として、君たちやソラには一生手出ししないことを約束し、君たちが望むなら俺達をここで殺すもコリドー送りにするも自由にしていい。そして ――」
――今回の黒幕を教えよう
笑いながらそう告げる Pohに思考は巡る。
(黒幕......? どういうことだ ? 裏に誰か ......いや、ブラフか ?)
危険だ、危険すぎる。が、乗らなければただ殺されるだけなのは混乱し平静を失っている頭でも容易に想像できる。
結局の所、選択肢なんてない。乗るしかないんだ。だが 10分は少々長い。逃げ切れるか ――?
そう息を呑んだケイに対し、 pohは内心ほくそ笑みながらもう一言、発する。
「10分じゃ自身がないか ? なら 5分にしよう。 5分間逃げ切れば君たちの勝ちだ」
その言葉にケイ、メイ、アンスが息を呑む。
五分程度ならいくらこの階だけと言っても隠れてやり過ごすことも出来る。
その考えは最後の後押しとなり、ケイに決断させた。
......それが罠とも知らずに。
「わかった。条件を呑む」
その言葉に pohはニヤリと笑った。
「ではそろそろ麻痺毒の効果も切れるだろう。そしたら楽しい楽しいゲームの時間だ。 It's show time」
それから30秒後、三人は走り出した。生き残るために。
―☆―☆―☆―
「あいつら見事にハマったスね、ヘッド」
ジョニーブラックがほくそ笑みながら告げる。
「ああ、まさかここまで簡単に乗せられるとはな」
そう言いながらクックッと笑う。
「あ、そうそう。キチッと三人にはめ込んどきましたよ。発信器。二人はナイフで、もう一人は羽交い締めにしたときに」
「good.よくやった。これで勝ちは確定したな」
そう言いながら pohは再度笑う。今度はクツクツとではなく、大声で。
「これは絶望を与えるゲームだ。奴の足止めもきっちりやれてることだし。そろそろ始めようか」
「そう、だな。もう、三分、立った」
ザザのその声に、 p
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