第十二幕その六
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「すっきりとして」
「寝ましょう」
そうして休もうというのです。
「そちらも楽しんで」
「いいね、それもまた」
「ええ、あとね」
「あと?」
「今思ったけれど」
トロットに素晴らしい考えが出たのです、その素晴らしい考えは一体どういったものかといいますと。
「オズマもドロシーも他の皆も呼ばない?」
「この街にだね」
「そしてドウ一世もイッソスの女王もね」
「勿論他の人達もだね」
「そう、バド一世とフラフ王女とメリーランドの女王もね」
この人達もというのです。
「そうしましょう」
「それはいいことだね、それじゃあね」
「すぐにオズマ達に連絡するわね」
こうしてです、トロットは携帯を出してまずオズマに尋ねました。するとオズマは電話の向こうからトロットに笑顔で言ってきました。
「ギリキンの北の日本人街ね」
「オズマは知ってるのね」
「私はこの国の国家元首だから」
だからというのです。
「そこには行ったことがないけれど」
「鏡で見ていて」
「それでね」
あのオズの国の何処でも見られる鏡の力でというのです。
「貴女達が今いる街のことも知ってたわ」
「そうなのね」
「ええ、けれどまだ行ったことはなかったの」
「それじゃあ」
「今日はもう遅いからね」
「明日なのね」
「明日のうちに数日分のお仕事を終わらせるから」
そのうえでというのです。
「そちらに行かせてもらうわ」
「それじゃあね」
「実は丁度ドロシー達も戻ってきてたの」
「あら、そうなの」
「今王宮にオズの国の名士が揃ってるわよ」
そうなっているというのです。
「かかしさんに樵さん、ジャックにつぎはぎ娘にね」
「臆病ライオンに腹ペコタイガーも」
「そうよ、魔法使いさんもビリーナもガラスの猫もエリカもいるわよ」
まさにオズの名士達が勢揃いです。
「グリンダとカエルマンはそれぞれの場所にいるけれど」
「その人達はなのね」
「残念ながら今は都にいないけれど」
「かなりの人が揃ってるわね」
「あっ、今ベッツィとハンクと木挽きの馬が戻ったわ」
この人達もというのです。
「それじゃあね」
「ええ、明日になのね」
「そちらに行かせてもらうわ」
「魔法でここに来るのかしら」
「列車で行くつもりよ」
そちらでというのです。
「オズの国のね」
「あれでなのね」
「だから待っていてね」
「それで今回訪問した国の人達もお呼びしたいけれど」
「それはいいことね、それじゃあね」
「ええ、皆もね」
「呼んでね」
そしてというのです。
「皆で大阪を楽しみましょう」
「そうしましょう」
こうしてです、オズマと今回訪問した国々の皆もこの街に呼ぶことになりました。そうしてなのでした。
トロット達
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