暁 〜小説投稿サイト〜
ONE PIECEを知らないエヴァンジェリン中将が原作を破壊するようです
第1章 ネオオハラ・イン・ブリザード
第5話 サウロの蒔いた種
[5/7]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
 サウロ――!!」

 サウロが軍艦へと肉薄する。ロビンは幻視した。
 彼が軍艦を掴む。動揺する海兵達をよそに恐るべき怪力によって軍艦を持ち上げる。
 サウロは持ち上げた軍艦を近くにあるもう一隻の軍艦に向けて投げつけた。
 あれだけ大きな軍艦が沈んでいく

 
 ――だが、そうはならなかった。

「そこをどけええええぇ! 邪魔をするなぁあああ!!!」

 一つの軍艦から小柄な影が飛び出すと、轟音を上げてサウロにぶつかり


 ……その巨体を吹き飛ばしたのだった。




「邪魔をするぁあああああああああああああ!」

 最速で飛翔するとサウロへと蹴りを放った。
 轟音を立てて巨人が吹き飛ぶ。

「え、エヴァンジェリンちゃんだで!? デレシシシ」
「久しいな。余裕のつもりか?」
「いや、まったく、スウゥゥゥ――――いいからあぁ! 避難船に向かぇええええええええええ!!」
「ん?」

 ダメージからすぐさま立ち直り、突然叫びを放つサウロに疑問を持つが、すぐに霧散する。
 どうせまだ残っている島民を逃すために大声を出したのだろう。
 甘いやつだ。まあ、嫌いではない。サウロが気にしている人間は……こいつか。
 おい! 船の近くで今にも海兵に撃たれそうになっているじゃねえか!?

「……CP9か。くだらん事を……」

 速攻で現場に赴き小娘を保護する。驚いた顔をする小娘と海兵たちを一瞥し、邪魔スンナとだけ言っておく。
 チャチャゼロを渡して逃げるように言う。人形が突然シャベりだしたので、いささか面食らったようだが、森のほうへ逃げていった。
 これで身の安全は確保できただろう。

 
 "連レテケ、連レテケ" と小うるさいホラー人形が、人の役に立った瞬間である。


「エヴァンジェリン、ロビンを助けてくれるんだで?」
「べ、別にお前のためじゃないからな! 勘違いするなよ!」
「デレシシシ、感謝するで幼女天使さん!」
「だれが、ロリババアか!!」

 や・め・ろ、私をロリ幼女扱いすんな!
 あーでも、また幼女に甘いとか噂されそうだ。
 ふう。気を取り直し、対峙したそのとき、ひときわ大きい爆音が響いた。
 
「サカズキの坊やか。なかなか派手にやっているようだな」
「な……な…!?」

 遠くで船が燃えていた。てか民間人が乗り込んだ避難船じゃねえか!
 さっきの幼女は乗り込まなくて正解だったな。無理に乗せなくてよかったか。
 にしても、サカズキの坊やは今日も激おこですな。部下は大変そうだ。
 さて、氷漬けにして救出するか。
 

 ……ん? いやいや、サウロを前に油断するわけにはいかない。
 残念だが、救出はあきらめよう。


 それに、や
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ