四匹め
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の世界フロギストン説で科学してんのかよ!あっはっはっはっはっは!腹いてぇ!」
成る程この世界には酸素説がないのか。
まぁ、フロギストン説も科学的根拠が無い訳じゃぁない。
事実フロギストン説で酸化還元反応は説明できる。
爆笑してても始まらないのでパラパラと読み進めると、この本はほとんどが簡単な化学と物理(中世くらい)の内容だった。
この世界は科学が十分に発達していない。
代わりに魔法で代用しているようだ。
とは言え化学は中世レベルには至っているらしい。
錬金術のおかげだろう。
そうして、本当に後半の方に魔法を発動させる方法があった。
『この世のすべての人間は魔力を持っている。
魔力は物理的なエネルギーを持つのでそのまま打ち出す事も可能である。
そして、魔力は魔法を発動させる対価でもあり、魔力を消費しながら事象を想像すれば、簡単な事象ならば起こす事ができる。
そしてその事象をより詳しく想像することで、魔力の消費は押さえられる。
反対に漠然としたイメージでは、魔力の消費が大きくなる。
呪文は初級魔法では無くてもよい。
無くてもよいがあった方がイメージしやすいので、自分が事象をイメージしやすい呪文を考えるのが良い』
成る程だから化学と物理の知識が要るのか…
でもこのレベルの科学知識じゃぁ魔力めっちゃ持っていかれると思うけど…
『つまり、初級魔法は想像すればできる!
さぁこの本を読んでいる子猫ちゃん達!
レッツトライ!』
「この本の作者頭沸いてるんじゃ無いのか?」
『ブライ・フォン・シュリッセル著』
「俺は何にも見てない。断じてお父様の名前なんて見ていない…」
『猫でもわかる魔法基礎』を隣におく。
「水を想像する…クリエイトアクア!」
ばっしゃぁん!
「…………………」
成功した。成功してしまった。
ただし、ソファー周りがびちゃびちゃ…
「………ぃやらかしたぁぁぁぁ!?」
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