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ソードアート・オンライン〜Another story〜
マザーズ・ロザリオ編
第260話 食後は運動を
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を持つランであっても、その強者の波を乗りこなすのは出来ず、ただただ 助けを待つしかなかった。
「あははは……」
「大人気だねー? あはははっ、最初からそーだったけどさ?」
「あの人らに囲まれたら……、確かにああするしかない、かな……」
アスナもレイナも ただただ微笑ましく笑うだけだった。
キリトはかつての記憶が蘇ったかの様に、引き攣った笑みを浮かべていた。
例えBOSSモンスターであっても、例え大型ギルド丸ごとが相手だったとしても、決して怯まず、臆さずの2人……なのだが、流石に助け船を出した方が良いと思ったのはリュウキだ。
「……はぁ、少し落ち着け。サクヤ、アリシャ。それにユージーンも。それ位にしたらどうだ? 今日はそもそもそう言う趣旨の集まりじゃないだろう?」
間を取り持つ様に入っていくリュウキ。
それを見た、サクヤは目を キランっ! と光らせたかと思えば、颯爽とリュウキを捕らえる。
「むぐっ!?」
否、抱き寄せた。そのある意味凶器とも取れる、全プレイヤーでも1,2を争う程の豊満な胸に。
「っっ!?」
「ええっっ!?」
「………ちょっ!!」
それに激しく反応する女性達。
勿論、それは女性たちだけでなく……。
「さ、サクヤさんの……!?? なーーんでアイツばっかり!!! 羨ましくなんかねーーーからなぁぁぁぁ!!」
だぁぁぁ、と血涙を鳴らす男が約1名。
「もう諦めろって。アレは持って生まれた天賦の才ってヤツだ。ハーレム属性ってヤツだ。いや、スキルか」
「天は二物を与えずっていうじゃねぇかぁぁぁぁ!!」
「与えちまってんだから仕方ねぇって。なぁ?」
今度は、うぉぉぉぉん、と大きな大きな男。この中では一番大きな男の力強い腕の中? で泣く。ホント騒がしさが倍増しになったとはこの事である。その上絵面的には……あまりみたいものではない。
その起爆剤となってしまったサクヤはと言うと、策士。計画通り……と言わんばかりのキメ顔を作っていた。
「勿論。私はリュウキ君をまだまだ諦めた訳ではないのだぞ……? 2人もリュウキ君も、私が貰う。この後 じっくりと飲み明かさないか……?」
艶やかな表情のままに、リュウキを強く抱き、更にランやユウキも同じく抱き寄せる。
酔った勢いでは? と思えなくもないが、勿論 それを黙ってみている程甘くはない。
「ダメだヨ! それはサクヤちゃん!! リュウキ君まで取っちゃうの禁止〜! だーってウチも狙ってるんだからネ!」
ひょいひょい、と猫の様に素早く寄り添うアリシャ。いつぞやのパターン。2人に挟まれてしまうのは初めての経験ではないのだが、流石に胸の中に抱かれるのは初めての経験だ。
「うぷ
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