暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜Another story〜
マザーズ・ロザリオ編
第260話 食後は運動を
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 と、言う事だ。剣の腕で、と言っておいて悔しいから……ともなれば。それも相手は明らかにまだ子供だと言う事も踏まえて。

「く……、じょ、冗談、だ」
「うわぁー、嘘くせっ」

 とりあえず、ユージーンが本気だったのかどうかは判らないが、チート武器と名高い魔剣グラムを仕舞った後、改めてユウキに賛辞の言葉を贈った。

「しかし、見事な腕だ。ユウキ。それにランもなのだろうな。2人共遜色ない実力を保持していると言うのなら……、最早言葉も出ない程。どうだ。お前達。ウチの陣営に来ないか? グランドクエスト第2弾には強力な戦士が1人でも多く必要だ。お前達ならば、待遇も、報酬も弾むぞ」
「ぅえ……?」
「どうだ? ランの方も」
「え、えっと……、それは……」

 がしっ、とユウキの華奢な身体の肩を握るユージーン。更にそのままの体勢で、ランの方も見た。
 口説き文句としては少々強引な気がするが、多少強引の方が良かったりする。押しに弱い女性は多いから……と言うのは、何処か誰かの持論。

 勿論、そんな事を許さない者達もいる。ユウキらの実力を知っている者は多く、更にこの場には、各種族のトップが終結しているのだから、パワーバランスが乱れてしまうのは頂けない事だ。更に言えば ユウキやラン、スリーピングナイツの人柄もよく知ったから、単純に一緒にゲームをしたい、と言う気持ちが強いかもしれない。

「ちょっとまて、ユージーン。抜け駆けは許さんぞ。彼女達は我々が貰う。ここまで強く、更に美しさもある2人には、風妖精族(シルフ)が似合う。優雅に風に舞う所を見たいだろう?」

 ぱしっ、とユージーンの手を払うのはサクヤ。
 確かに、ユウキは女の子。ユージーンに勝った凄腕プレイヤーだが、だからと言って 男所帯……と言って良い程、女子比率の少な目な火妖精族(サラマンダー)の陣営に入れるのは絵的にもどうかと思ったりするのはこちらの話。

「ちょーーっとまったーー! ダヨ」

 勿論、この人も……、アリシャ・ルーも黙ってはいない。
 ひょい、っとサクヤの間から割って入ると、ランとユウキの2人の間に入り、2人を抱き寄せた。

「可愛い2人には、可愛い猫妖精族(ケットシ―)だって! それに、ウチは三食おやつにお昼寝つきだよ〜〜??」
「わ、っ わわっ」
「ちょ、ちょっと皆さん。落ち着いて……」

 三つ巴の戦いがここに勃発する。
 サクヤ、アリシャ、ユージーンの火花が散らされ、その間にいるランやユウキは完全に困ってしまった。 


「わーーー、アスナ〜〜 レーナ〜〜〜 助けて〜〜〜!」


 流石の絶剣のユウキも成す術がなく。


「た、助けてくれたら、とても助かります……。皆さん……」


 同じく剣聖の称号? 
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