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ソードアート・オンライン〜Another story〜
マザーズ・ロザリオ編
第260話 食後は運動を
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と 更に濃密な戦いになる事が多い。
故に、その戦闘時間が3~4倍は延びたりする事がざらだったりする。
それがトップクラスの実力者たちであれば尚更だ。
現に、ユウキとユージーンの決闘。観戦者たちにとってはあっという間だったかもしれないが、実際の時間に換算すれば、長かった。
勝者はユウキ、ユージーンの敗北である。
「く……ッ。この強さは本物だな」
僅差でユージーンは敗れた。やはり、少し震えている様に見える腕を見ればわかる。……悔しかったのだろう。
「おじさんもすっごく強かったよ! ありがとうっ!!」
「お、おじっ……」
そのユウキの無邪気な発言。ある意味、一番のダメージだったかもしれない。つまり、おじさんと呼ばれる歳じゃない、と言いたい。と言う訳だ。
「おお――……、ユージーンにも勝っちまうか。
伝説武器
(
レジェンダリー
)
使ってないとは言え、やっぱすげぇな」
「……だな。流石の一言だ」
「おい、リュウの字よ。どーやって勝ったんだ? あの強さ まさにチートじゃねーか。スピードがやべぇってアレ」
クラインはリュウキの肩に腕を回した。
「オレがやったのは、ランの方で ユウキではないのだが……。まぁオレとの強さ、実力に 殆ど差はなんかない。ただ、前回は培ってきた経験の差が出た、と言う訳だ。あの2人は確かに強い。70、80連勝する時点で脅威的。………だが」
リュウキは、軽く笑う。
「オレが付き合ってきた連中の濃さを考えてみれば、判るだろクライン。お前らと一緒に戦い続けてきたからだ。その経験が活きた。それだけの差だ」
「………くぅー、なーんか泣けること言うじゃねぇか! リュウの字からそんな言葉が聞けんなんてよ! おら、飲め、飲め! 今日は飲み明かすぞ!!」
「……それは嫌だ」
肩に手を回していたクライン。捕まえたも同然な状態だったのだが、いつの間にか するっと抜け出してリュウキは距離をとった。少々らしくない台詞な気もするが、今は意気揚々としているから出たんだろう、と自己解決。
「けーー、ツれねぇな。って、おいユージーン」
リュウキに逃げられて(ある程度は予想済みだが)やれやれ、と頭を掻いていたクラインは ふとユージーンの方を見てみた。
すると……、その手には《魔剣グラム》が握られていて……。
確かに、あの武器を使えばユージーンがかなり有利だ。全ての攻撃を剣や盾等で防ぐ事が出来ず、対処法は攻撃そのものを避けるしかないのだから。大勢の
魔法使い
(
メイジ
)
であれば、離れた所で魔法連射! と対応が可能だが、?対?のデュエルになればその優位性は揺らがない。
つまり、何が言いたいかと言うと……。
「よせよ、大人気ねぇな」
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