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ソードアート・オンライン〜Another story〜
マザーズ・ロザリオ編
第260話 食後は運動を
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ト》になった。



「だらしねぇなー。おーい、シウネー! 蘇生頼むわー。あたしは、飲み直す!」
「もー、なにやってるのよーー」

 あははは、と仄々とした空気であるのがせめてもの救いと言うヤツだろう。
 色々とぶっ飛んでいるのはこの場にいる誰もが知っている事だから。


 更に、その直ぐ後ろでは 何やらユージーンがユウキに言っていた。

「《剣聖》、そして《絶剣》の噂は気になっていたが、立場上 辻デュエルには手を出す訳にもいかなくてな。いい機会だ。一手、手合わせ願えるか?」
「うんっ! もっちろんだよ! 姉ちゃん。ボクからいくね?」
「はいはい。ユウ。私は今日は見てるだけの方が良いから頑張って」

 何でも、先ほどのジュンに触発されて……、ではなく ユージーンも生粋の剣士。戦う事が大好きな戦闘狂の1人だから、元々《絶剣》《剣聖》の名は、このALO内では轟いている為、最初から戦いたかった、誘うつもりだったと言うのが本音のようだ。ランは 今日はこのバーベキュー大会を、皆との交流を第一に楽しみたいと思っているからか、あまり乗り気じゃない様子。と言うより、ユウキの事を横で見ている方が本当は性に合っていると言うものだった。あまり行き過ぎるようなら、暴走する様ならブレーキをかけてあげないといけないから。

「やめといた方がいいかもヨー。だーって、この人。チート武器使うからサ。ま、リューキ君やキリト君は、それに勝っちゃってるから、彼らを除けば、って事で準チートかナ? それでも、じゅーぶん過ぎる程、ずっこい能力なんだヨー?」
「ぬかせ! 正々堂々の剣の勝負。腕試しだ」

 何か話のダシにされた気がするリュウキ。耳は良い方だからよく聞こえてきた。
 ユージーンも不敵に笑っているから、また勝負を挑まれるかもしれないな、とリュウキは苦笑いをしているのだった。



 そして、白熱のデュエル。


 
 火妖精族(サラマンダー)最強の剣士がユージーン。
 その剣の腕、剛腕は大地をも裂くと言われている。

 そして 今や時の人状態のユウキ。怒涛の80連勝は最早伝説クラス。そんな2人が激突するのだから、当然 どんちゃん騒ぎだったバーベキュー大会ででも一気に注目を集め、瞬く間に2人を中心に輪が広がった。

 デュエルの形式は《半減決着モード》。HPが半分を切った時点で勝敗が決まる。

 形式は3種であるのはSAO時代と変わりなく、一流のプレイヤー同士の相手が消滅するまで戦う《完全決着モード》は、時間が掛かりすぎるから、と言う理由だ。半減と完全の差は単純にHPの全損と半損、つまり2倍の時間……と言う程単純な話ではなく、HPが低くなれば成る程、相対する者達の戦術がそれぞれ変わったり、攻め側守り側の対応も変わったり
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