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『転生特典はガチャ〜最高で最強のチームを作る〜』
閑話 1.5話目
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「さて!」

手の中に有るのは先ほどのはぐれ悪魔との戦闘の報酬の三枚のガチャチケット。
ハーレム等と考えているわけでは無いので別に女の子を狙ってるわけでは無い。寧ろ今はビルドの強化アイテムが欲しい。

「来てくれ! ビルドの強化アイテム!」

1枚目のチケットを使い、そんな願いを込めてガチャを回した結果、

「こ、これは!?」

“ある意味で”彼の願いは叶った。カプセルの中に入っているのはビルドドライバーの拡張アイテム。


ドラゴン型の機械。



『クローズドラゴン』




だった。

「た、確かにビルドドライバーの拡張アイテムだけど、さぁ!?」

クローズドラゴン、ビルドドライバーとドラゴンフルボトルと共に使用する事でビルド系二号ライダーである『仮面ライダークローズ』に変身する事の出来る拡張アイテムである。
戦力強化としては強化にはなったが、大きな戦力の増強にはならなかった。
まあ、ドラゴンフルボトルさえ有れば変身できるというのは強みにはなるだろうが。

討伐ミッションの初回特典の結果などそんな物だろうと割り切ってしまえば良いのだろうが、それはそれ。

「何やってるのよ?」

頭を抱えている四季をジト目で見ながら響くのは詩乃さんの一言だった。

「気にしないでくれ」

「気持ちは分かるし、何があったかは分かるけど、あと二回はどうするのよ?」

「一度、やってみるか?」

「……うん」

そう言って渡されたチケットを受け取る詩乃。心なしか嬉しそうなのは、彼女もちょっとだけ興味があったからなのかも知れない。

先ほどの四季と同じ様にチケットを使い装置を起動させると、出て来たのは



『シノン(SAO)』



本人だった。

「え? わ、私?」

「可能性はあると思ってたけど、本当に有るとは」

出て来たものに戸惑いを浮かべる詩乃と、何となくだがその可能性も考えていた四季の図。
ガチャで有る以上はこういう可能性も想像していたが、目の当たりにすると戸惑いを覚える。

目を閉じた詩乃の姿が映る宝石を彼女が手に取るとゆっくりとそれは彼女の中に消えて行く。

「これって?」

彼女の手の中に現れる弓。元々GGOのゲーム内での能力を持っていた彼女の中にSAOでのゲーム内での彼女の能力が上乗せされたのを理解した。

まあ、他にも上乗せされたものも有るのだが、それはそれ、今はまだ深く触れないでおこう。

四季も四季で二人に増えたら姉妹みたいでそれはそれで良いかも、なんて思ってもいたが、そんな内心を気付かれない様に三枚目、最後のチケットを使う。

最後に出て来たカプセル、今度こそビルドの強化変身のアイテムを、と思っていた
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