ペルソナ3
2076話
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「やぁやぁやぁやぁ。久しぶりだね、アクセル。いや、こうして親友の君と再会出来たことは、非常に嬉しく思うよ」
リーブラとピースミリオンを収納してから、数時間後。火星にやって来た俺を迎えたのは、そういって満面の笑みを浮かべているアカツキだった。
「……一体、何のつもりだ? 大関スケコマシ」
「いや、横綱スケコマシにそう言われるとは、ちょっと意外だったね」
即座に言い返してくるアカツキだが、その返しの素早さに俺は反論出来ない。
いや、実際俺の現状を考えれば、10人以上の恋人がおり、しかもそれと同棲している俺は、間違いなくアカツキを超える女好きと言われても否定は出来ないのだ。
なので、取りあえずスケコマシ云々については置いておき、改めて声を掛ける。
「それで、何で今をときめくネルガルの会長が、わざわざ火星に来ているんだ?」
地球から火星までは、普通に移動すれば1日2日程度では済まない時間が掛かる。
丁度、偶然、タイミング良くアカツキが火星にいたのではないとすれば、その手段はボソンジャンプだろう。
何だかんだと、このナデシコ世界ではボソンジャンプの研究は活発に行われている。
そして、シャドウミラーと深い関係を築いたネルガルの会長となれば、当然のように相応の地位……それこそ、ナデシコ世界全体で見ても間違いなく上から数えた方が早いだろう地位にいる人物だ。
おまけにアカツキの場合は、会社ではなく、個人としてシャドウミラーと関係もあるしな。
クリムゾングループの件もあって、今のナデシコ世界でネルガルという名前が持つ力は大きい。
その会長がわざわざ火星までやって来たのだから、それは当然何らかの意味があると考えてもいいだろう。
「普通に考えて、シャドウミラーの代表たるアクセルが来るんだから、それを僕が出迎えないという選択肢はないし、出迎えなかった場合は色々と外野がうるさいんだよね」
「……そういうもんか?」
「そういうもんなんだよ。勿論ひっそりとこっちに来るなら別に構わないけど、今回は色々と大規模な行動があるんだろ? それで僕がアクセルを出迎えなかったりすれば、それこそ色んな場所から色々と言われるようになるんだ。正直、エリナ君には感謝だね」
どうやら、エリナがアカツキに今回の件を教えたらしい。
エリナはシャドウミラーに来るまではネルガルで会長秘書をしていた人物だ。当然ながら、アカツキには恩もあるのだろう。
勿論、これがシャドウミラーにとって不利益を与えるような事であれば、その辺を話すような事もなかっただろう。
だが、今回の件に限っては、全く問題がない。
政治班のトップのエザリアも、この件については知っていた筈だろうし。
「そうか。まぁ、アカツキがそれでいいのなら、こっちは
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