ペルソナ3
2076話
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したのだろう。
「ああ。勿論頻繁にって訳じゃない。何だかんだと、火星出身のA級ジャンパーは他にもいるしね。……まぁ、その大半が火星にそのまま住んでるのはちょっと痛かったけど」
「それは、半ば自業自得だろ」
火星に存在するナノマシンが影響し、ここに長年住んでいる者、もしくは生まれ育った者にはA級ジャンパーと呼ばれる能力が発現する。
で、ヒサゴプランにはそのA級ジャンパーとしての能力が必要な訳で、ネルガルがそのヒサゴプランの中心的な役割を果たしており……そう考えると、明らかにネルガルは勝ち組で、何とかしてアカツキの粗を探そうとする者がいてもおかしくはない。
勿論、他にも色々と複雑な理由があるだろうし。
ともあれ、ネルガルとしては貴重なA級ジャンパーのテンカワとユリカが手元にいるのは大きい。
テンカワ達にしても、臨時のバイトという扱いで給料が増えるのは嬉しい、か。
ヒサゴプランの規模を考えると、臨時のバイト云々という給料とかじゃない金額になっていてもおかしくはないが。
寧ろ給料の割合としてはそちらが本職で、ラーメン屋が趣味という扱いになってもおかしくないと思う。
今日アカツキが火星に来たのは、俺の出迎えというのもあるが、何とか火星の住人に協力を仰ぎたいというのがあっても、おかしくはない。
ただ、ネルガルや地球に見捨てられたと思っており……そして実際にそれが正しい以上、火星というシャドウミラーの領地に住んでいる者達が協力するとは、正直思えないが。
それでも、こうして頻繁に来てるのは……少しでもネルガルに対する態度を軟化させたいと考えているからなんだろう。
まぁ、火星を見捨てるという選択をしたのはアカツキの父親の前会長で、アカツキではない。
そう考えれば……いずれは、火星に残った他の面々の態度も軟化する可能性はある、か?
「あははは。相変わらず厳しい事を言うね」
そう言うアカツキだったが、本人は言葉通りに厳しい事を言われたといった様子は全くない。
この辺り、会長職をやってるだけあって、面の皮が厚いという事か。
ともあれ、紅茶を飲みながら俺はアカツキと世間話をする。
以前一緒にナデシコに乗っていた面々が現在どうしているのかといった事や、ナデシコ級の新型艦を現在運用中である事とか、そんな感じで話をし……そうして話が一段落したところで、不意にアカツキが話題を変える。
「そう言えば、君達のところの、あのアクセルが好きそうなキツめの美人……ほら、交渉をしてきた」
「エザリアか?」
「そうそう、彼女。エステバリスとか新型のアルストロメリアとかの生産設備と各種権利を持ってった人。……いやまぁ、それはいいんだけどさ。何でそんな真似をしたのか、ちょっと気になってね。だって、シャドウミラーでは
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