暁 〜小説投稿サイト〜
ハイスクールD×D イッセーと小猫のグルメサバイバル
第36話 奪われた聖剣、予想だにしなかった再会
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にした可愛らしい美少女だった。でも身体はゼノヴィアと同じくらい発達しており目のやり場に困ってしまう。
というか教会のエクソシストってスタイル抜群の美少女ばっかりなのか?やっぱりこれ、少し誰かの趣味が入っていないか?
「初めまして、私は紫藤イリナといいます。あなたの名前は?」
「……イリナ?」
俺はその名を聞いて心臓が掴まれたかのようなくらい動揺した。嘘だろ、まさか、そんな……
「あれ?どうかしたの?」
「イッセーさん?」
皆が心配そうな表情で見つめてきたので、俺は動揺を抑え込んで自己紹介をした。
「あ、ああ、すまない。俺は兵藤……兵藤一誠だ」
―――――――――
――――――
―――
「なるほど、エクスカリバーという聖剣が奪われたという訳ですか」
リアスさんやゼノヴィアから詳しい事情を聴いた俺は話を纏めてみた。カトリック教会本部ヴァチカン及び、プロテスタント側、正教会側に保管、管理されていた聖剣エクスカリバーが奪われたらしい。
エクスカリバーといえばゲームや漫画を嗜んでいる人物なら名は知っているという位の有名な聖剣だ。元々は一つの剣だったが大昔の戦争で折れてしまったらしい。その折れた破片を集めて錬金術で新たに聖剣を7本生み出したようだが、そのうちの一つは行方が分からなくなっており6本のエクスカリバーを教会がそれぞれの場所で管理していたようだ。
「私が所持しているのは『破壊の聖剣』という物だ。単純な破壊力なら7本の中でも一番強い」
「私のは『擬態の聖剣』といって自由自在に形を変えられるの。こんな感じでね」
ゼノヴィアとイリ……紫藤はお互いの獲物を取り出して俺たちに見せてくれた。神々しい聖なる波導を感じた俺は少し身震いをした。俺でさえ身震いをする聖剣か、悪魔のオカルト研究部の皆はまさに天敵を見せつけられたような気持ちなんだろうな。いうなれば足を怪我したシマウマが迫り来るライオンの群れを見るような心境か?
「奪われたエクスカリバーの事は分かった。でもそれがこの町とどういう関係があるんだ?」
「奪ったのは堕天使……『神の子を見張る
者
(
グリゴリ
)
』だ」
グリゴリ……堕天使アザゼルをトップとする巨大組織か。そういえば前にアーシアを使って何かをしようとしていたレイナーレという堕天使がアザゼルという名を呟いていたな。
「堕天使の組織に聖剣を奪われたの?明らかな失態ね」
「返す言葉もないよ。奪った主な連中は既に把握している、グリゴリの幹部コカビエルだ。そいつが今この町に潜伏している」
「コカビエル……かつての戦争を生き抜いた歴戦の戦士じゃない。本当にそいつがエクスカリバーを奪ったの?」
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