第45話
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深めたいと思っておりますので、今後ともよろしくお願いします。」
(あのカイエン元公爵のご息女であるユーディット皇妃にキュア嬢……実際にお会いするのはこれが初めてになるな。)
(フフ、お二人とも”明日、お手柔らかにお願いします”わね?)
ユーディットとキュアが自己紹介をするとリィンは静かな表情で二人を見つめ、ミュゼは意味ありげな笑みを浮かべた。
「そして――――そちらについては紹介するまでもな―――いや、むしろ紹介してもらわらなくても第U分校の諸君は知っていないとエレボニア帝国人としては色々な意味で不味いかもしれないな。まあ、何人かはエレボニア帝国人ではない者達もいるが、そういう細かいことは今は気にするな。」
ヴァイスはオリヴァルト皇子とリーゼアリア皇女に視線を向けた後第U分校の関係者達を見つめてからかいの表情で答え、ヴァイスの答えにその場にいる多くの者達は冷や汗をかいて表情を引き攣らせた。
「初めまして、第U分校の皆さん。エレボニア帝国皇女、リーゼロッテ・ライゼ・アルノールです。」
リーゼロッテ皇女はスカートを両手で上品な仕草で摘みあげて会釈をした後第U分校の関係者達を見回した。
「―――本当なら、もう少し早くこうした機会を持ちたくもありました。―――ですがこの時期、この地で皆さんとお会いできたのも女神達の巡り合わせでしょう。」
「オリヴァルト・ライゼ・アルノール。”放蕩皇子”なんて呼ばれているかな。今回の交流会のエレボニア側のVIP達の長を務めているがまあ”お飾り”みたいなものだ。」
リーゼロッテ皇女が話を終えるとオリヴァルト皇子が前に出て自己紹介をして第U分校の関係者達を見回した。
「―――実は君達とはちょっとした縁があってね。前年度まで、トールズの本校で理事長をやらせてもらっていたのさ。そして奇しくも、ここにいるレーグニッツ知事とイリーナ会長はトールズ本校の常任理事でもあった。遅まきながら、入学おめでとう――――激動の時代にあっても青春を謳歌し、”世の礎”たる自分を見つけて欲しい!」
オリヴァルト皇子が歓迎の言葉をかけるとその場にいる全員は拍手をした。拍手が終わってその場に静寂が訪れるとヴァイスに視線を向けられたセシリアとサフィナは自己紹介をした。
「―――次は私達ですね。私の名はセシリア・シルン。現メンフィル皇帝シルヴァン・マーシルン皇帝陛下の親衛隊を率いる長の一人です。第U分校の皆さんは私の教え子の一人であるリィンの教え子達でもありますから、それを考えると皆さんと私の縁は間接的にではありますが繋がっていますね。リィンの教育によって貴方達がどのような成長をしているのかはリィンを教育した者の一人として気にはなりますが………皆さんはそんな私事は気にせず、いつ
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