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FAIRY TAIL〜水の滅竜魔導士〜
理屈の上に成り立つ力
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するエルザ。彼女はアイリーンの言った言葉がどういう意味なのか確かめるため、彼女を倒すことを決意した。

「この魔力の感じ・・・こんなガキが滅竜魔導士(ドラゴンスレイヤー)なのか」

ウェンディを見ながらボソッと呟くアイリーン。その不思議な目に少女たちは不気味さを感じていた。
















ドゴォンッ

「「「「「うわあああああ!!」」」」」

鳴り響く爆発音。それに巻き込まれたラクサスたちは悲鳴を上げながら宙へと投げ出される。

「ちょっと話過ぎたか。時間を掛けすぎてしまった」

太陽の位置から現在の時刻を割り出すティオス。彼はターゲットとして絞っていたシリルを逃がしてすでに5分以上経過していることに焦りを覚えていた。

「よそ見してんじゃねぇ!!」

余裕であるがゆえに見られるその行動に激昂する雷竜。彼は雷の巨大な槍を作り出す。

「雷竜方天戟!!」

傷だらけの肉体から放たれたとは思えないほどの速度の魔法。それは一直線に視線を反らしていたティオスへと向かっていく。

「確かに威力はありそうだ。速度も十分、普通の魔導士なら致命傷を負わせることもできるだろう」

間近へと迫ってきているにも関わらず冷静にラクサスの放った魔法を分析しているティオス。すると、彼は片手をその雷の槍へと向ける。

「だが、俺にはこれでは通じない」

体を半身にしながら魔法をわしづかみにしてしまうティオス。彼はそれを放った張本人へと投げ返す。

「ガハッ!!」

何倍もの速度で返球されたそれを交わすことなどできるはずがなかった。まともにそれを受けた青年は地面へと倒れ込む。

「カッコつけているのか知らないが、形が悪い。空気抵抗、魔力の消費、力の流れ方、全てを計算して戦わなければ意味がない」

一瞬のうちにラクサスの魔法の力量、並びに限界値を見極めたティオス。魔力も去ることながら、それ以上に頭脳的であることが伺える。

「だったら、こいつはどうだ!!」

その背後から現れたのは白の滅竜魔導士(ドラゴンスレイヤー)スティング。彼は口に魔力を溜め、それを一点集中、放出させる。

「君のブレスは正解に近い。でもね・・・」

スティングの方を見向きもせずに体をわずかに横にズラすだけのティオス。それなのに、彼の脇をすり抜けるようにブレスは通過してしまった。

「大した速度もないのに、範囲を絞りすぎともいえる」
「っ!!」

冷静な顔で振り向いた彼の顔が非常に腹立だしいものに感じられた。だが、それだけ力の差があれば反抗する気にもならなくなってくるから不思議だ。

「メェーン、ならば接近戦ではどうかな?」

力の香り(パルファム)で巨大化し
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