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妖精の尻尾所属の戦闘民族(旧)
第18話 行ってきます
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ていうか…泣かれてしまって…本当に申し訳ない気持ちになりました…」

そう言ってジェラールはしゅん、と落ち込んだ…そして軽く元気のないオーラが見えた。

泣かれたか…まぁ数年も顔を合わせないで居たからしょうがないわな。
話を聞いてる限り仲が良かったみたいだし…。
でも泣いてくれるほどとは、ウェンディはそこまでジェラールのことが好きだな。
そう思うと何故か誇らしさが出てしまう、弟子が誰かに好かれるのは悪いものじゃないんだな。
…オレの弟子ってよりもエドラスのオレの弟子だけど(くどい)

「けど、ちゃんと仲直りできたんだろ?よかったじゃねえか」

自然と嬉しさが顔に出てしまったおかげで口角が上がってしまった。だが嬉しい気持ちを隠す必要ないし、いいだろう。

ジェラールも「…はい、よかったです」と嬉しそうな表情を浮かべる。
やはり、ジェラールもウェンディって子のこと気にしてたんだな。まぁ、ウェンディの”気”に異常を感じたらすぐに向かう準備もしてるもんな、そりゃ気にしてないはずがない。

「また今度、時間の余裕ができたら会いに行こうと思います。その時は…先生も一緒に来てくれると助かりますが…」

少し不安げにこっちを見てくるジェラールは恐らく遠慮しているのだろう。だが大丈夫だ、別に断る気はない。そう答えるようににっと笑みを顔に出す。

「おう、オレも帰ってきたら一緒に遊びに行かせてくれ。オレもそのウェンディって子のこと気になるしな」

ジェラールが気にする程の子だ、恐らくいい子だろうし…それにそのウェンディからジェラールの話も聞いてみたいしな。


「…先生って、自分よりも小さい少女が好みだったりします?」

「おいまてなんでそうなったか詳しく」


その夜、飯を食い終わるのがいつもより遅かったが…冷めていても美味しいご飯は流石としか言い様がないです。さすがジェラール、略してさすジェラ。


◆◆◆◆◆◆


青髪の少女――アースランドの住民であるジークレインは腹立たしそうな雰囲気が彼女のいる事務室に流れていた。
その部屋にはソファーで座っているジークレインしかおらず、いつも一緒にいる少女はジークレインに頼まれて調査に行っている。
 
肝心のジークレインだが彼女は書類を片手に顔の眉間に皺を寄せて為息を吐く。

――どこ調べても例の男、レッド・パッペの行き先が掴めない。

先日、評議員からレッド・パッペは長期休暇をして評議員は暫くあの男にクエストを頼めなくなった。
おまけに、彼はどこか旅に出て、いつ帰ってくるか分からないという情報が入ってきた。

「これじゃ計画の実行を移す時期が遅くなるかもしれない…」

それ
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