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に、司令も他の政府職員と同じで、便器に向かってゲーゲー吐いて「トイレにお好みともんじゃを焼きに行った」のである。
今の状態を胃腸が受け付けずに、早朝に起きて鍛錬もして朝食も食べたが全部出す。
精神的拷問を受け続ける訓練を受けていなかった司令には、今の精神的苦痛には胃が耐えられなかった。
「うおっ、おええええええっ」
戦場で吐かないで済むよう、指突っ込んででも胃袋の中身を出し切った所で緒川から着信があった。
「大丈夫ですか? 今後の人類の未来は、司令の両肩に掛かっています」
さらにプレッシャーを掛けて、学園前のお好み焼き屋で起こっている事変に対応するよう要求する緒川。
対応に失敗すると、即座に人類の破滅に繋がる。
「司令の右ポケットに、我が家秘伝の丸薬があります。是非飲んでください、苦いですが噛み割って、口の中で味わうようにすれば吐かずに済みます」
舌下剤なのか、噛んで味わうと嘔吐せずに済むそうなので、ポケットから忍者の薬を出して躊躇わずに噛み割った。
「うぐぅ」
余りの苦さと口の中に広がる痺れで悶絶し、神代の言葉「うぐぅ」を唱えてしまう。
大体この手の薬は阿片とか大麻ベースで作られていて、戦闘薬のように3日間眠らず食事もせずに「24時間戦えますか?」の薬で、北朝鮮の兵士が38度線を割って南下しても、休息することなく戦い続け、ソウルの街を火の海にしてから米軍に爆撃されて爆散するまで死力を尽くして戦える非人道的な薬と同じである。
「うむ、気合が入った、助かる」
指令の目つきも少し壊れ始め、黒響ほどではないが切歌か調ぐらいまで壊れた。
「これから隊員の静止を振り切った、クリス隊員が戦闘に参加するため、ふらわ〜に向かっています。ご健闘を祈ります」
「分かった、第三次世界大戦が始まる心づもりでいてくれ」
「はい、今日も完全武装の兵員180名が展開しています、シンフォギア装者には敵わないでしょうが、人間の命を盾にすれば戦闘が静止できると信じたいと思います」
どんなことをしてでも任務を果たす、忍者が希望的観測を述べた所からも、これからの戦いが絶望的になると宣言されたのと同じだった。
もし響とクリスの戦闘を静止させようとした隊員を薙ぎ倒して、人命を考慮せずに聖遺物を利用して戦い始めた場合、司令としても覇王翔吼拳を使わざるを得ない。
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