第60話 嵐の前の静けさ
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ーネブルグ旅団長イブリンさん、御結婚おめでとうございます」
「旅団長、人生の墓場にようこそ」
「イブリン綺麗よー」
皆が皆、リューネブルグとイブリンの結婚を祝っている。
お調子者のブルームハルトが司会を行いケーキ入刀を説明する。
「さて皆さん、新郎と新婦の初の共同作業です」
其処でチャチャを入れるのはシェーンコップである。
「既に共同作業をやってるがね」
そんなチャチャを気にせず、炭素クリスタル製軍用ナイフでケーキに入刀する辺りがローゼンリッターらしいと言えばらしい。
ケーキに入刀と共に参列者から拍手と口笛が飛びまくる。
「さてさて、更におめでたい事がありましてドールトン嬢は何と妊娠4ヶ月でございます」
更にヒートアップする、おめでとうの声。
結婚式の喧噪の中、リーファとシェーンコップの話が進んでいる。
「ヴァンフリートでは、凄まじい事をしましたな」
「シェーンコップ大佐には、余り気分が良くないやり方だったかも知れないけど」
リーファの言葉にシェーンコップは考えながら話しかける。
「そうとも言いませんよ、トールハンマーのような物なら虐殺ですがね、知恵を尽くした結果なら卑下する事では無いですな」
「まあ、罠を張りまっくったのですけどね」
「それに気がつかない連中の方が仕方ないですな」
「そう言って貰えてホッとしますよ」
「准将は少々考えすぎの気がありますからな。少しは肩の力を抜いた方がいいですぞ」
「そうですね、半年はゆっくり出来るから、肩の力を抜きますよ」
「それが良いですな」
会場ではリンツがお得意の歌で場を盛り上げている。
シェーンコップと分かれて、ふらついているとイブリンが笑顔で話しかけてきた。
「先輩、今日はありがとうございました」
「イブリンおめでとう。先越されたよ」
「先輩も、出来ますよ」
「そうかな。しかし、妊娠しながら装甲服着たとは、旦那の為だね」
その言葉に照れるイブリン。
「えへへ、あの時は無我夢中でしたから」
「無事で良かったね」
「はい」
「家も旦那と頑張るかな」
「頑張りですね」
結婚式に参加していたスールズカリッター少佐がリーファを見つけて質問をしてきた。
「准将、質問ですが、ヴァンフリートで使った、バサード・ラム・ジェット・エンジンを装備した氷塊ですが、亜光速にすれば相対性理論に基づいて大重量なるはずですが、イゼルローン要塞攻略に使えませんか?」
「スーン、アレは戦場を選ぶんだよね。ヴァンフリートや、ティアマトとかなら材料がごまんと有るけど、イゼルローン要塞のあるアルテナ星系は材料が全く無いんだよね。つまりは何処からか調達してこないと駄目と言う訳だ。其処で何処から持って来たらいい?」
そう振られたス
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