暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは〜無限の可能性〜
第5章:幽世と魔導師
第162話「避けられない無謀の戦い」
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…!」

「……」

   ―――“弓技・閃矢-真髄-”

 もちろん、久遠の攻撃だけでは守護者には通用しない。
 障壁に防がれ、反撃の矢が繰り出された。

「ッ……!」

 だが、一つ気にするべき事がある。
 アリシア達四人だけで、気絶している全員を避難させるには、人手が少なすぎる。
 それこそ、遠距離から転移魔法などが使えない限り。

     ギィイイイイイン!!

「……やっぱり、あたしの期待通りだったね……!」

 その瞬間、矢が展開された障壁に阻まれる。
 それを見て、紫陽は笑みを浮かべながらそう呟いた。







「………まだ……終わってない……!!」

 防いだ張本人……司は、ジュエルシードを回りに漂わせながら、そう言った。





























       =優輝side=









「ッ……」

 ……ようやく、気絶から目が覚める。
 どれほど気絶していたのか、実際にはわからない。
 だけど、わからないほどに長く気絶していたのは理解できた。

「くっ……」

 体を起こし、周囲と自分の状況を確認する。
 ……体は大丈夫だ。守護者からの攻撃のダメージが残っているものの、支障はない。
 むしろ、無事だった事に驚きだった。

「………遅いお目覚めね」

「……椿?」

 次に周囲の状況を認識する前に、先に椿に話しかけられた。

「ッ……!」

「……本当に、遅いわ」

 ……そして、椿と葵を見て、僕は絶句した。




















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