第七十話 何進、姿を現すのことその五
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華陀がここでやっとこのことを尋ねた。
「また一体。どうしたんだ?」
「御洒落じゃないわね」
「それとは違うわね」
「わらわは頭巾は好きではない」
だからだ。違うというのである。
「これはあれじゃ。隠しておるのじゃ」
「隠すっていうと」
「角でも生えたの?」
「そんな生易しいものではない」
何進のその顔が忌々しげなものになる。そのうえでの言葉だった。
「張譲めはわらわにとんでもないことをしてくれたのじゃ」
「とんでもないことか」
「そうじゃ。それでじゃ」
忌々しげに語り続ける何進だった。
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