ペルソナ3
2073話
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ペルソナ世界の面々に関しての歓迎パーティは、俺の予想していた以上に賑わっていた。
現在舞台の上ではステージ衣装に身を包んだシェリルが歌っていて、大勢がその歌を楽しんでいる。
銀河の歌姫と言われているシェリルだけに、未だにマクロス世界にはシェリルの根強いファンが多い。
基本的にシャドウミラーに所属して、所属はシャドウミラーのままだったり、もしくは色々と誤魔化したりもして、様々な世界で活動しているが……マクロス世界で芸能活動をしていない訳ではない。
対抗馬としてのランカとかはかなり有名になっているし、最近はワルキューレとかいうグループもかなり人気が出て来てるらしいが……シェリルの知名度とその歌唱力は、未だに群を抜いてる。
いやまぁ、これはあくまでも歌に詳しくない俺の感想だから、本当に歌に詳しい評論家とかだと、色々と違う感想を持つのかもしれないが。
「ふふっ、シェリルもアクセルが帰ってきて喜んでいるようだな」
シェリルの歌に聴き惚れていた時に掛けられた声。
そちらに振り向くと、冷たいウーロン茶の入ったコップを、スレイが俺に差し出してくる。
「ほら、飲むといい。くれぐれも、アクセルは酒を飲まないようにな」
「分かった。……と言いたいところだけど、もしかしたらその心配はなくなったかもしれないぞ」
そう言いながら、俺は美鶴にクリスマスプレゼント……不動心とかいう赤い宝石のネックレスを見せる。
「これはペルソナ世界で美鶴から貰ったマジックアイテムで、状態異常の類を防いでくれるらしい。俺にピッタリだとは思えないか?」
「……その不動心とやらで、酔いをどうにか出来るとは思えないのだが。取りあえず、試すのなら今日は止めてくれ。約10ヶ月ぶりなんだ。皆、今日はアクセルに酔っ払った状態ではなく、素の状態で抱いて欲しいと思っている筈だ」
「皆ってのは、スレイも混ざってるのか?」
ふと、強気な性格をしているスレイを苛めてみたくなり、そんな風に告げる。
そんな俺の言葉に、スレイは薄らと頬を赤くし、目を潤ませ……
「こ、このような場所でそのような事を聞くな、馬鹿者が」
『ちょっと、そこのアクセルとスレイ! 何をパーティの場で良い雰囲気出してるのよ! そういうのは、夜に寝室ででしょ!』
スレイの照れた表情を堪能していると、不意にそんな声がステージの方から聞こえてくる。
それが誰の声なのかは、それこそ考えるまでもなく理解出来た。
当然、それは俺だけではなくスレイも同様で、数秒前までとは別の意味で頬を赤くしつつ、ステージの上にいるシェリルを睨み付けていた。
……が、周囲にいる他の客達の視線が集まっているのに気が付くと、再度頬を別の意味で赤くしながら、俺の前から逃げ去った。
今夜、シェリル
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