ペルソナ3
2073話
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……その隣に何故かマードックがいるんだが……どういう組み合わせだ?
「随分と珍しい組み合わせだな、何がどうなってそうなった?」
技術班にいるマードックだが、科学者や技術者という訳ではなく、整備士と呼ぶべき人物だ。
勿論これだけ長い間技術班にいるという事は、当然のようにその辺の科学者や技術者に負けないだけの能力は、否応なく身につけているのは間違いないんだろうが……
それでも、マードック本人の気質としては、やはり整備士と呼ぶべき人物なのだ。
「いや、ペルソナ世界だったか? その世界にいた時のアクセルの事を、色々と聞かせて貰ったり……まぁ、なんだ。どういうマジックアイテムとか特殊能力があるのかをちょっと聞いておきたくてな」
「お前がそういうのを気にするのは、ちょっと珍しいな」
「……前もって情報を技術班に流しておかなけりゃあ、またあの馬鹿共が妙な方に暴れ出すだろうが。そうなった時に巻き添えを食らうのはごめんなんだよ」
何を思いだしたのか、マードックは顔を顰める。
まぁ、技術班には才能だけは豊かな連中が集まってるからな。……そう、才能だけは。
シャドウミラーの技術班として所属する為には、才能や能力が必要だ。
例えば、常識とかそういうのを知っていて才能のない者と、常識とかはないが才能のある男。
どちらを取るかと言えば……当然のように後者となる。
もっとも、それでも最低限の常識……非人道的な人体実験とかはやらないような者達を集めているが。
「あー、なるほど」
マードックの言葉に、俺が納得の表情を浮かべていると、それを見て順平が口を開く。
「そんな訳で、ペルソナを見せて欲しいって言われたんだけど……ここでペルソナを見せても大丈夫か?」
普通なら、パーティ会場でいきなりペルソナを見せようとすれば、当然のように大きな騒動となってしまう。
だが……それは、あくまでも普通のパーティの場合だ。
ここは、ある意味何でもありのシャドウミラーの本拠地、ホワイトスターだ。
ペルソナ程度は……ぶっちゃけ、そこまで問題はない。
いや、寧ろこれはいい機会だとすら言えるだろう。
「問題ない。それどころか、丁度いいな。……皆、聞け! これから、この順平がペルソナ世界の名前の理由となった、ペルソナを召喚する! この能力は今までシャドウミラーになかった能力だ。全員しっかりと見ておくように!」
そう叫ぶと、パーティ会場にいた者達全員がこっちに……正確には、俺の近くにいる順平に視線を向ける。
これだけの人数に視線を向けられた事はなかった為だろう。順平はどこか焦った様子を見せる。
「ちょっ、おい、アクセル!」
「気にするな。どうせ、そのうちペルソナ世界については皆に知らせるつもりだ
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