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転生とらぶる
ペルソナ3
2073話
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 実際にマリューが口にしたのは冗談だったのだろう。
 いつものように柔らかい笑みを浮かべつ尋ねてくるその様子に、安堵しながら口を開く。

「ああ、W世界との交流は大正解だったみたいだな。……最後は色々と予想外の事が起こったが、俺がいない間にW世界とのやり取りやら何やらで、色々と忙しくなったのは聞いた。……まぁ、忙しくなったのは、各世界が持つ機動兵器の生産設備の諸々を譲渡して貰って、魔法球の中に集めたというのが大きいだろうが」
「そうね。政治班の方では色々と忙しかったみたいよ。あやかと千鶴は一時期かなり疲れてたもの」

 シャドウミラーは、間違いなく各世界より立場的に上だろう。
 それは間違いない。
 そもそも、シャドウミラーが……そしてホワイトスターがなければ、各世界は異世界に渡る事が出来ないのだから。
 だが、だからと言って何でも勝手に出来るかと言えば、そうではない。
 今回行ったように、戦力の生産設備……はまだしも、それに関連する全ての権利をも譲渡させるというのは、通常では考えられない。
 普通であれば、それこそライセンス生産とかそういう結果に落ち着くのだろうが、この辺りは政治班が頑張った結果だろう。
 ああ、でもマブラヴ世界だけは、他の世界よりも圧倒的にシャドウミラーの地位が上だったし、アメリカにもこれでもかと言わんばかりの貸しがあったから、その辺りを考えれば、戦術機の件はおかしくないのか。
 日本の方も、また同様にシャドウミラーに対しては、これ以上ない程の貸しがあるし。
 それ以外の世界は、それこそ資源の融通とかそういうのを考えてといったところか。
 ……SEED世界の連合軍なんかは、明らかに負け組なだけに、少しでもシャドウミラーとの繋がりを作りたいと思って、かなり譲歩したらしいが。

「ともあれ、色々と片付けないといけない事もあるし……ジェネシスの件もあるからな。少しの間は新しい世界に行かずに、ホワイトスターにいるよ」
「そう? まぁ、ジェネシスをいつまでもアクセルの空間倉庫に入れておくって訳にもいかないしね」

 原作では、マリューはジェネシスに対して強い……そう、嫌悪感に近いものすら抱いていた。
 だが、俺達が経験したSEED世界では、結局ジェネシスは出来た……いや、完成直前に俺に盗まれてしまったので、その脅威を見る事はなかった。
 その上、マリューはシャドウミラーに所属する事になり……ジェネシスなんかよりも、余程凄い物や者を何度となく見てきた。
 結果として、今のマリューにとってジェネシスという存在は、原作程に嫌悪感を持ってはいないのだろう。
 その後、暫くマリューと話をしてから、俺はパーティ会場を歩き回る。

「アクセル!」

 次に声を掛けてきたのは、チドリを連れた順平。
 
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