最終章:夢を追い続けて
第72話「想い起こした夢を追う」
[4/9]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
も防がれるが、これで肉薄できた。
「ぉおおおおおおおおお!!!」
「っ、これは……!!」
“風”と“火”を宿し、二刀で一気に攻め立てる。
だが、生身での戦いと違い、何度かブレードがぶつかり合った瞬間に間合いが離れる。
……そんなの、知ったことか。
「ッ、ぁあっ!!」
「なるほど……!そう、来るか……!」
ギギギィイイン!!ギギィイン!!ギギギィイン
間合いを詰める。一気にブレードを振るう。
また間合いが離れる。すぐに肉薄。ブレードを振るう。
「くっ……!」
「そこだぁっ!!」
僅かに桜さんが体勢を崩す。それを見逃さずに突きを放つ。
……が、掠るに留まってしまう。
「はぁああっ!!」
「くっ……!」
掠った勢いで俺は桜さんの後方へと行ってしまう。
そこへ桜さんはライフルで狙ってくる。
旋回しつつそれを躱し、こちらもライフルで弾幕を張った後、最低限の防御だけして再び肉薄する。
「まだまだぁ!!」
「っ……!」
もっと速く、もっと鋭く、もっと重く……!
防戦に入るな。桜さんに攻撃をさせるな。
ただただ攻めろ。俺の、全てを曝け出せ!
「はぁあああっ!!!」
「っ、ぉおおおっ!!」
ギギギギギギギギギギィイイン!!!
ブレードをぶつけ合った反動を利用して、回り込み、ブレードを繰り出す。
それを桜さんは的確に捌き、一切攻撃が当たらない。
「ッ、ッ、はぁっ!」
「くっ……!」
ギィイイン!!
一撃、二撃と躱される。
そのまま反撃が飛んできて、俺の猛攻は止められる。
……否、ここで止まれば負ける。
「ぜぁっ!」
「っと!」
蹴りを放ち、一回転しつつもう一度ブレードを振るう。
桜さんに慣れさせるな。先に俺が慣れろ。
思考するよりも先に体を動かせ……!
「はぁぁああ!!」
「くっ……!」
ギィイイン!
俺の猛攻を捌ききれなくなったのか、桜さんが防御の上から後退した。
「以前の勘を取り戻していないのに……いや、だからこそのこの執拗な猛攻なのか。俺が慣れてしまう前にどうにかしようと……」
「………」
……当然ながら、俺の思惑は見透かされていたようだ。
この分だと、おそらく……。
「……だが、もう遅いぞ」
「(やっぱり……!)」
嫌な予感は的中し、既に桜さんは以前の勘を取り戻していた。
「猛攻の分だけ、俺も勘を取り戻すのは早くなる」
「っ、でしょうね……!」
ギィイイイン!!
再び斬りかかる。だけど、さっきまでと違
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ