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おぢばにおかえり
第四十四話 二人でお外に出てその三十二

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「他の人にはね」
「年上の人でも女の子でもですね」
「こういうの付け込む人もいるし」
「図々しくですね」
「そう、そうした人だって思ったら」
 そうした人も観てきたからです、どうしても好きになれないタイプでいつも距離を置きます。
「付き合うこともね」
「止めるべきですね」
「お金関係は特にね」
「お金だけ、だからですね」
「絶対に信用も出来ないし」
 それでいて普段の態度は高圧的だったりぞんざいだったりします。
「だから気をつけてね」
「わかってます、先輩だけですね」
「全く、そこでいつも私なんだから」
「まあまあ」
「まあまあじゃないわよ、とにかくね」
「ソフトはですね」
「一緒に食べましょう」
 こう買ったからにはです。
「そうしましょう」
「はい、それじゃあ」
 私達は一緒にアイスを食べることにしました、丁度近くにお店が用意してくれているベンチがあったのでそこに並んで座って食べますが。
 にこにことしてです、阿波野君は私に言ってきました。
「美味しいですね」
「ここのお店凄く美味しいのよ」
「はい、これは列出来そうですね」
「平日の放課後は凄いのよ」
 本当に列が出来ます。
「待たないといけない位なの」
「やっぱりそうですか」
「ただアイスはすぐに出来るから」
「列が出来てもですね」
「すぐに順番が来るから」
 アイスを舐めながら阿波野君に言いました。
「安心してね」
「わかりました」
 阿波野君はにこにことしたまま私の言葉に頷きました、そして今度はこんなことを言ってきました。
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