第四十一話
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第四十一話 試行錯誤
クラウンの七人は集まってそうして作詞作曲をしていった、梨花はメンバー達を見回してからこう言った。
「ここは一度ね」
「一度?」
「一度っていうと」
「うん、全員がね」
メンバー全員がというのだ。
「一曲ずつ作詞作曲して」
「そしてなの」
「そのうえでなの」
「やっていく?」
こう言ったのだった。
「まずはね」
「まずはなの」
「そうしてみるの」
「七人全員で」
「作詞作曲やるの」
「一曲ずつ」
「うん、そしてね」
そのうえでというのだ。
「そこからいい曲を選ぶ?」
「そうするのね」
「ここは」
「うん、そうしようって思ってるの」
こう六人に話した。
「ここはね」
「ううん、一人一人が作詞作曲したら」
美樹は梨花の言葉に腕を組んでそうして言った。
「ムラが出ない?」
「ムラ?」
「出来る人と出来ない人がいるでしょ」
七人の中でというのだ。
「どうしてもね、こういうのってすぐ出る?」
「そう言われるとね」
「もうその人のその時の調子でね」
そうしたものによってというのだ。
「出来る人と出来ない人がいるでしょ」
「だからなの」
「そう、だからね」
「七人が一曲ずつ作詞作曲するのは」
「どうもね」
これはというのだ。
「皆一斉にはいって出せないでしょ」
「宿題みたいに」
「そうしたものじゃない?だからこのやり方はね」
「止めた方がいい?」
「そう思うけれどどうかしら」
こう梨花に言うのだった。
梨花は美樹のその言葉にかなり考える顔になった、そうしてそのうえで少し考えてからあらためてメンバーに話したのだった。
第四十一話 完
2018・4・11
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