第十一幕その七
[1/2]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
「そういえば仏教学にね」
「地質学もだし」
「あらゆる学問を備えていたっていうし」
今言ったのはトートーでした。
「そうなるね」
「うん、何ていうか」
ジップはトートーの言葉に頷きました。
「そんな感じがするね」
「空海さんは学者さんでもあったから」
チーチーもこのことはわかっています。
「それでなんだね」
「いや、面白いね」
ホワイティは空海さんが博物学者だと考えて思うのでした。
「空海さんはそうした人でもあるって考えると」
「学者さんか書道家か宗教家か」
ダブダブも考えるのでした。
「それともゴーストバスターか日本を護る人か」
「はたしてどうした人か」
ポリネシアはダブダブに続きました。
「そのことを考えるのも面白いわね」
「空海さんについてもね」
「博物学者って考えるのもいいね」
オシツオサレツは二つの頭で思いました。
「南方さんに強烈な個性ではなかったみたいだけれど」
「それでもね」
「空海さんと南方さんって人を同時に考えると」
最後に言ったのはガブガブでした。
「これまた色々な発見があるみたいだね」
「そうだね、そして南方さんもね」
先生は皆にあらためてお話しました。
「この場所を歩いていたんだよ」
「そうだったんだ」
「僕達が歩いているこの場所を」
「南方さんも歩いていて」
「そうして色々調べてもいたんだ」
「そうだったんだ、和歌山に生まれてね」
そうしてというのです。
「歴史に名を残した人の一人だよ」
「成程ね」
「和歌山も色々ね」
「何ていうかね」
「吉宗さんがいて蜜柑や梅干しがあって」
「海の幸も豊富でね」
「この高野山があって」
そうしてでした。
「忍者のお話もあって」
「根来衆ね」
「色々と面白いわ」
「ここに来てよかったよ」
「また色々なことを知ることが出来て」
「そうだよね、ただね」
王子も動物の皆の言葉に頷いてです、そして。
ふとです、王子は先生にこうした人のことを尋ねました。
「ただ、何かスポーツとか武芸は」
「忍者はいてもだね」
「武将の人とかはいたのかな、和歌山は」
「雑賀孫一さんがいたけれどね」
「戦国時代の」
「うん、あの人はね」
「雑賀衆で」
少し根来衆と混同している王子でした。
「忍者でもあったんだよね」
「ううん、鉄砲を専門的に使う人達だったかな」
「あれっ、忍者じゃなかったんだ」
「その辺りは諸説あるんだ」
「そうだったんだ」
「確かに創作の世界だと忍者である場合もあるね」
先生は小説やゲームでの雑賀孫一さんのお話もしました。
「そういえばね」
「そうなんだね」
「鉄砲を使ったり忍者だったりして」
「何か凄いね」
「織田信長さんとも戦ったしね
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ