第十一幕その十一
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「何処かに皆が一瞬に集まればね」
「それなら魔法で出来るわよ」
トロットは教授のお話を聞いてすぐに言いました。
「オズの国の魔法の道具でね」
「そうだね、オズマやグリンダの魔法もあるし」
「それを使えばね」
「皆が一瞬で一つの場所に集まれるね」
「そうよね、オズマにお話してみようかしら」
「それがいいね」
「そうね、それじゃあお願い出来るかしら」
それならとです、女王もトロットにお願いしました。
「そのことは、あと大阪は」
「その街ね」
「オズの国にあれば」
「それならよね」
「是非行ってみたいわね」
「本当にどんな街かしらね」
「それが気になって仕方なくなったわ」
フォンデュを食べている時にお話をしてからというのです。
「本当にね」
「それ私もよ。本当にね」
「凄く面白そうな街よね」
「少し聞いただけでね」
トロットはこうも言いました、その大阪について。
「何でも食べものも美味しくてね。串カツにたこ焼きもあって」
「たこ焼き?」
「そんな食べものもあるらしいの」
「じゃあそのたこ焼きも食べて」
「お笑いも凄いらしいから」
「じゃあそのお笑いも」
「皆で楽しみたいわね」
心から思ったトロットでした。
「そうよね」
「そうね、美味しいものを食べてお笑いで笑って」
「最高の気持ちで過ごしたいわね」
「あと野球は阪神タイガースです」
「阪神タイガース?」
「縦縞のチームで」
カルロスはそのチームのお話もしました。
「結構有り得ない負け方するんですが」
「それはあまりよくないことね」
「けれど何か妙に楽しいチームなんです」
「負けてもなの」
「不思議と勝っても負けても絵になるんですよ」
「それは本当に不思議ね」
トロットが聞いてもでした。
「負けても絵になるなんて」
「そうしたチームなんです」
「信じられないわ」
「凄い負け方もしますけれどね」
その信じられない負け方の中でもというのです。
「何か日本一を決める場面で四試合でこっちは四点しか取れないで敵に三十三点も取られて負けたとか」
「それは凄い負け方ね」
「有り得ないわね」
トロットも女王も他のオズの国の人達もびっくりです、お話を聞いた牧場の人や生きもの達さえ驚いています。
「そうした場面でそこまで負けるなんて」
「信じられないわ」
「そんなチームですけれど凄く面白いチームなんです」
それが阪神タイガースというチームだというのです。
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