第十一幕その十
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「それだけで和むのよ、私も。それでね」
「それで?」
「何処かの牧場に毎日行ってるの」
「それは女王として国内を見て回る為でもあるしね」
キャプテンが笑顔の女王に応えます。
「だからだからね」
「そうなの、そのこともあってね」
「女王は毎日牧場を巡ってるね」
「そうしてるの」
「女王の心は和むし国内の状況もわかるしね」
「牧場以外の場所も見て回ってるわ」
他の場所も忘れていない女王です。
「毎日ね」
「王宮から出てだね」
「今日は違うけれど御前はそうしてね」
「午後に政治を執ってるんだね」
「そうしてるの、今日は午前にしたわ」
午後ではなくというのです。
「政治をしていたの」
「それでわし等に会ったんだね」
「そうしたのよ、どちらも忘れないわ」
毎日そうしているというのです。
「この国を幸せな国のままにする為にも」
「オズマ姫みたいにですね」
「そうされてるんですね、女王様も」
「この国を幸せにする為に」
「毎日お国の隅から隅まで見て」
「政治もされてるんですね」
「そうよ、幸せな国のままにして」
カルロス達にさらにお話しました。
「もっとよ」
「今以上にですか」
「この国を幸せな国にする」
「幸せに際限はないからですね」
「何処までも幸せにしていきますね」
「このイッソスの国を」
「そう考えてるわ」
是非にというのです。
「私もね」
「そう、幸せに際限はないの」
トロットもこう言います。
「何処までも幸せになれるの」
「上限はないものだから」
「オズの国も何処までも幸せになって」
「このイッソスの国もね」
「その幸せなオズの国の中にもあるし」
「何処までも幸せになるわ」
こう言ってそしてでした。
「その為に私はいつも働いているのよ」
「牧場も見て」
「そうしてるの、ただ政治の合間でもいいから」
「バド王達にはっていうのね」
「ええ、会いたいわ」
お友達にはというのです。
「その気持ちはやっぱりあるわ」
「携帯で連絡をするのと実際に会うのは違うからね」
モジャボロもこのことはよくわかっています。
「本当にね」
「そう、だからね」
「会いたいんだね」
「そう思ってるわ、何処かでお会い出来たら」
心からのお言葉でした。
「嬉しいわ」
「機会は作るものというけれど」
教授は女王の立ち場に立って考えてみました。
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