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英雄伝説〜灰の軌跡〜 閃V篇
第44話
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き攣らせた。するとその時リィンのARCUSUから通信の音が聞こえ、リィンは通信を開始した。



「―――こちらシュバルツァー。」

「あ、よかった!移動中じゃなかったんだね。今どこかな、リィン君。特務活動の区切りはついた?」

「ええ、ちょうど終わらせて市内に戻って来たところですが………ひょっとして”列車砲”についてですか?」

「そっか……帰る途中で見たんだね?その話もしておきたいけどちょっと大変な事があって。急いで演習地に戻ってこられないかな?」

「そのつもりでしたが………」

「ちょっと失礼します!大変なことって何が……!?」

リィンが通信相手―――トワと通信をしているとユウナが血相を変えて通信に割り込んだ。

「わわっ、ユウナちゃん。あはは、別に悪いことがあったわけじゃないの。さっき突然、クロスベル帝国政府から第U分校に要請があってね。」

「へ………」

「分校に要請、ですか?」

トワの答えにユウナは呆け、アルティナは首を傾げた。

「本日夜、オルキスタワーで開かれる晩餐会の警備に参加――――オリヴァルト、リーゼロッテ両殿下にもご挨拶申し上げるようにって……!」

その後、リィン達は演習地に戻りシャワーを浴びて予備の制服に着替えた後――――クロスベル帝国軍に警備を任せる形でクロスベル帝城・オルキスタワーへと向かった――――



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