第44話
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女性は何者なのでしょうか?」
リィンとセレーネの説明を聞いて驚いているユウナをアルティナは呆れた表情で見つめ、クルトはセリカ達が去った方向を見つめて呟いた後ロカの事をリィン達に訊ねた。
「ロカさんはセリカ様の仲間の一人で異世界の宗教の一つ――――軍神教の”神官戦士”ですわ。」
「”神官戦士”……?呼び方から察すると戦闘もできる神官のように聞こえるけど………」
「へえ、ゲルドは中々鋭いな。ゲルドの言う通り”神官戦士”とは戦闘技能を持つ”神官”の事で、戦闘技能がない神官達の護衛もそうだが時には魔獣の大量発生で困っている村や町に出向いて、市民達の代わりに魔獣の退治等を行っているんだ。」
「戦闘技能を持つ宗教の関係者だからワジ先輩みたいな存在だと思っていたけど、話を聞く所全然違うわね……」
セレーネの答えを聞いてある事が気になったゲルドの推測に感心して答えたリィンの説明を聞いたユウナは目を丸くした。
「その口ぶりだとユウナも”星杯騎士”の存在を知っていたのか?」
「へ………そう言うクルト君こそ、”星杯騎士”を知っているの?」
クルトに訊ねられたユウナは驚いた後クルトに問い返した。
「ああ……”星杯騎士”も兄がオリヴァルト殿下と共に”リベールの異変”の際に知り合ったんだ。兄の話だと”星杯騎士”は少数ながらも精鋭揃いとの事ですが………先程のロカさんの宗教―――軍神教という所の神官戦士も相当な使い手揃いなのですか?」
「ああ。ディル=リフィーナには多くの宗教があるが………軍神教が崇める神は”軍神”という呼び名だけあって、他の宗教の神官戦士達とも比べると実力も高い上規模も大きいが………ロカさんはその中でもトップクラスの使い手なんだ。」
「……まあ、”神格者”になれる程ですから間違いなく非常識な強さかと。」
クルトの質問にリィンが答え、アルティナがリィンの説明を補足した。
「”神格者”?なんなのそれ。」
「えっと、”神格者”というのは―――――」
ユウナの疑問を聞いたセレーネは”神格者”の事について説明した。
「……………………」
「”神格者”についても兄から聞いた事がありますが、まさかロカさんもその一人とは………”神”に選ばれる程なのですから、相当な使い手なのは間違いないでしょうね。」
「異世界ではそんな凄い存在がいるのね…………」
「まあ、神が現存している非常識さと比べれば大した事はないかと。」
”神格者”の説明を受けたユウナは驚きのあまり口をパクパクさせ、クルトは信じられない表情をし、呆けた表情で呟いたゲルドの言葉に指摘したアルティナの言葉を聞いたリィン達は冷や汗をかいて表情を引
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